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Jリーグ 11年前

浦和と対戦するムアントン・ユナイテッドの実力とは?

浦和レッズとACLのグループリーグで同組に入っているのが、昨季のタイプレミアリーグ覇者ムアントン・ユナイテッドだ。近年、Jリーグとの関係も深まっているタイのリーグチャンピオンは一体どんなチームなのか。注目選手を中心に紹介したい。

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

要警戒の得点王テラシル


【写真:長沢正博】

 ムアントン・ユナイテッドは最近の4年間で3度リーグ戦を制しており、昨年はリーグ戦シーズン無敗という偉業も成し遂げた。サッカー専用のスタジアムを持ち、ホームゲームにはユニフォームを着た大勢のサポーターが駆けつける。人気、実力共にタイ屈指のチームだ。

 昨年からスタジアム名(SCGスタジアム)やチーム名(SCGムアントン・ユナイテッド)にあるSCGとはサイアム・セメント・グループ社というタイ有数の大企業で、YAMAHAやTOSHIBAといった日系企業もスポンサーに名を連ねている。

 チームは豊富な資金力を背景に積極的な補強を展開し、選手層も厚い。昨年、ジュビロ磐田と業務提携を結んだことが発表されたが、その他にスペインのアトレティコ・マドリーやオランダのPSVアイントホーヘンといったチームとも提携している。

 チームの基本スタイルは4-5-1または4-1-4-1。全体をコンパクトにして、中盤の激しいプレッシャーでボールを奪取。そこから突破力のあるサイド、または1トップにボールを預けて縦に早い攻撃を展開する。

 注目選手はなんといっても昨季のリーグ得点王、最優秀選手で10番を背負うタイ代表のエースストライカー・テラシル。右足の高い決定力に加え、ヘディングでも度々見事なゴールを決める。

 相手を抜き去る一瞬のスピード、ドリブルのテクニックも持った万能型のストライカーだ。浦和DF陣は彼からは目を離さないようにしてほしい。24歳とまだ若く、タイで最も海外移籍が噂にのぼる選手でもある。

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