突如浮上したJリーグの2ステージ制移行案。メリット見えにくい改革案は日本サッカーのためになるのか?

突如、降って湧いてきたJリーグの2ステージ制移行案。現状の1ステージ制からかつての2ステージ制に戻すメリットはどこあるのか? そして秋春制(シーズン移行)との関係は? 果たしてJリーグは良い方向に進んでいるのだろうか。

2013年05月28日

text by 鈴木康浩 photo editorial staff
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突如噴出した2ステージ制移行

突如噴出した2ステージ制移行
【写真:編集部】

 5月、Jリーグの改革を検討する「Jリーグ戦略会議」は、早ければ来季から2シーズン制で戦う案を6月のJリーグ実行委員会に提示することを決めた。移行のメリットには観客動員増、チャンピオンシップ開催による収益増、新規スポンサーの獲得、地上波テレビ放送の増加などを挙げている。

 Jリーグは93年から04年シーズンまで2ステージ制を実施したが、様々な問題点もあった。たとえば、99年から01年は、2ステージの合計勝ち点が最も多かった清水、柏、磐田が年間優勝を逃したことで矛盾が指摘された。

 また、ホーム&アウェーを開催せずにステージごとの優勝チームが決まるため公平性に欠ける、ステージごとの勝点に拘ることで1シーズンを通したチーム強化策が乏しくなる、などという声もある。

 数ある問題点を解消すべく、Jリーグは05年シーズンから現行の1シーズン制へ移行した経緯があるのだが、ここにきてJリーグが2ステージ制の復活案を提示するのは、Jリーグの観客動員数が年々減少している現状に危機意識があるから。

 Jリーグの実行委員会に出席する関係者からは、
「JリーグはJリーグで、もっとJリーグを魅力あるものにしないといけない、という強い思いがあることは間違いない」
と、Jリーグの姿勢そのものを評価する声もある。

 Jリーグには焦りにも似た危機意識があることは確かで、「昔に逆戻りするのか」といった反対意見を押し切ってでも、2ステージ制の復活に懸けてみたいとする気持ちもわからなくはない。このままではジリ貧になるのがわかっていながら、ほかに打つ手がないのかもしれない。

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