東アジア杯MVPはなぜ山口螢だったのか? ザックジャパンにもたらした計り知れない貢献度を検証する

東アジア杯のMVPはセレッソ大阪の山口螢に決まった。本人も受賞には謙遜していたが、彼はチームに大きな貢献をしたことは間違いない。ザックジャパンで活かされた山口の特徴を分析する。

2013年07月30日(Tue)11時25分配信

text by 河治良幸 photo Asuka Kudo / Football Channel
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「いい印象を持って優勝した感じではない」

山口螢
山口螢【写真:工藤明日香(フットボールチャンネル)】

 日本が韓国との接戦に勝利し、東アジアカップの初優勝を決めた直後、MVPの発表に記者席はどよめいた。

「俺でいいのかなと…誰が見ても曜一朗だと思う」

 普段はクールに試合を振り返る山口が、珍しく笑みを漏らしながらこう語った。実際に本人が一番驚いているのだろう。それは彼がどちらかというと守備的な役割を担う選手だからというだけではない。本来の持ち味を出し切れなかったという反省があるからだ。

 山口と言えば前からのプレスに連動して、高い位置で鮮やかにボールを奪い、そのまま攻め上がって得点にも絡むのが最大の持ち味だ。Jリーグではすでに6得点を記録するなど、攻撃面の成長も目覚ましいものがある。

 しかし、東アジアカップは守備戦術が未成熟であること、暑さもあり、高い位置から相手を追い込む様な守備はほとんどできなかった。その中で「チームの守り方があるので、抑えていた部分もある」という山口も、自陣で耐える守備を強いられた。

「自分の中で全然いい印象を持って優勝した感じではなかった」

 そう語る山口は中国戦でロン・ハオのクロスをブロックできず同点ゴールを決められ、韓国戦では素早いワンツーに対応できず、ユン・イロクの技巧的なゴールを許した。そうした場面の責任を感じない彼ではないのだが、一方で数えきれないほどの危機を救ったこともまた事実だ。

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