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日本代表 11年前

柿谷曜一朗が語るザックジャパンに“化学変化を起こせる”自信。期待の新星は代表の救世主となれるか?

東アジア杯で結果を出し、14日に行われたウルグアイ戦でも1トップに抜擢された柿谷曜一朗。まだ周囲と十分にフィットしているとは言えないが、本人の言葉からは“合わせられる”という自信が感じられる。

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ウルグアイ戦で柿谷が心掛けたこと

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ウルグアイ戦でスタメンに抜擢された柿谷【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 東アジアカップで2試合3ゴールという目覚ましい活躍を見せ、一躍、ザックジャパンの1トップ有力候補に躍り出た柿谷曜一朗。

 10代の頃から「天才」と言われ続けてきた非凡な得点感覚がここへきて大きく開花し、ザッケローニ監督の心を動かした。イタリア人指揮官も大きな期待を寄せ、14日のウルグアイ戦でいきなりスタメンに抜擢した。

 とはいえ、本田圭佑、岡崎慎司、香川真司ら常連組の2列目と彼が組むのは全く初めて。試合をコントロールする長谷部誠と遠藤保仁との連係も手探り状態だった。柿谷としては、まずいい守備から入って、周りを生かす動きを心掛けたという。

「自分が生きるというよりは周りを生かして、周りの選手たちがやりやすいようにスペースを作る動き。それとボールを収めたり、DFを追いかけたりしてボールを奪うのが代表では一番必要なこと。そうやって2列目の圭佑君や真司君に落として、そこから攻めるのが日本の攻撃だと思う。

 もちろん僕もボールを持って前向いて仕掛ける選手だから、そういう時もあるけど、チームとしてゴールを取るためにやらなきゃいけないことがある。求められているものをしっかり出さないと、ここでは試合には出られない」と彼は覚悟を持ってウルグアイ戦に挑んだ。

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