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日本代表 10年前

ビーチサッカーW杯で結果を残した日本代表。ラモス・ジャパンが感じた“世界との差”とは?

W杯で見事ベスト8入りしたビーチサッカー日本代表。ブラジルとの決戦でも相手を追い込み、ベスト4に手が届いたかに見えたが、選手・監督たちのコメントからはレベルの差を感じている。ラモス・ジャパンが痛感した“世界との差”とは?

text by 河治良幸

ビーチ代表はブラジルに惜敗

 準々決勝のブラジル戦、振り返れば惜しい試合だった。第1ピリオドから白熱した試合は5分に田畑が蹴ったFKのリバウンドを尾田が拾うと、左ワイドへの鋭い持ち出しから左足を振り抜き、先制のゴールネットを揺らした。

 その2分後に左を破られ、ダニエルのシュートをGK照喜名が弾いたこぼれをエウディンに押し込まれ同点。さらにブルーノのポストからダティーニャに中央を破られ2-1とされたが、第2ピリオドにエースのシャビエルによる立て続けのシュートを防ぐと、松尾の仕掛けから相手のハンドで得たPKを茂怜羅オズが決めて2-2の同点となった。

 第3ピリオドは一進一退の攻防が続く中、ジョルジーニョが右で山内を制して出したパスをダニエルに決められるも、直後にオズの狙い澄ましたロングシュートがブエノの頭に当たり、軌道を変えてゴールに突き刺さった。日の丸のある左胸を激しく叩いて喜びをラモス監督への感謝を表したオズ。この同点弾で流れは日本に向いたかに思われた。

 しかし、GK照喜名の好セーブでピンチを防いだ直後のCKをブエノに決められ4-3に。終盤に猛攻をしかけた日本は終了間際に照喜名のスローから山内が相手GKのマオと一対一になるが、右に持ち出してのシュートはマオの体に当たり、転々とゴールマウスをそれた。

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