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まさかの年俸4000万円。クラブ代表が語るカレン・ロバートのタイ移籍と高待遇の理由

先日、驚きの移籍報道があった。昨季VVVでプレーしたカレン・ロバートがタイのクラブへ移籍。東南アジアというのも意外だが、年俸4,000万円という高待遇も話題となった。なぜカレンはタイへ、そして高額年俸はなぜ実現したのか?

text by 長沢正博 photo by Masahiro Ngasawa , Junior soccer editorial staff

躍進するカレンが加入するスパンブリー

スパンブリーFC
カレンが加入するスパンブリーFC【写真:長沢正博】

 多くの日本人選手がプレーするタイ・プレミアリーグにまた一人、新たな選手が加わった。今回は、かつて高校サッカーで国立を沸かし、ジュビロ磐田でもプレーしていたカレン・ロバート。彼のスパンブリーFCへの加入の知らせは、一部報道にあった4,000万円という年俸と共に、驚きを持って迎えられた。

 カレンは2011年にJ2のロアッソ熊本からオランダのVVVフェンロへ加入。昨シーズン終了後に退団し、今季はイングランドへの移籍を目指していたようだが実現せず、タイ・プレミアリーグのスパンブリーFCへ入団することになった。

 契約は2015年12月31日まで。10月からチームに合流するが、今年のリーグ戦への登録が間に合わず、来シーズンからの出場になるという。

 スパンブリーFCはタイ中部の都市・スパンブリー県を本拠地とするクラブ。昨年、ディビジョン1で2位につけ、今年からタイ・プレミアリーグに復帰した。昇格したばかりながらチームは現在、ブリーラム・ユナイテッド、ムアントン・ユナイテッド、チョンブリFCというタイの名だたる強豪の一角に食い込んで5位(9月末時点暫定)につけている。

 好調なのは戦績だけではない。ホーム観客動員数でも、トップのブリーラム・ユナイテッドの約1万8,000人には及ばないものの、ここまで1試合平均約1万4,000人と、昨季の覇者・ムアントン・ユナイテッドの約1万1,000人を凌ぐ数字を出している。今年7月にはJリーグの横浜F・マリノスとパートナーシップを結んだことでも話題となった。

 なによりカレンの件で注目を集めたのが、一部報道にあった年俸4,000万円+出来高(推定)という契約だ。

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