J1第28節のサンフレッチェ広島対清水エスパルス戦でとんでもないシュートが出たと、インターネット上で話題になっている。
それは後半31分、清水が1点リードしていた状態で生まれた広島の塩谷司のシュートだ。
左からのクロスボールのこぼれ球を拾った味方が塩谷選手にバックパス。そのボールは短かったため、相手選手に詰められてしまいクリアに合うが、そこに走り込んでいたのは塩谷。そのボールを見事に打ち返すと、カウンターのような形でゴールに一直線で突き刺さったのだ。
相手が蹴ったボールをそのままダイレクトに蹴り返すというこのシュート。漫画『キャプテン翼』(集英社)のワールドユース編に出て来る中国の肖俊光(しょうしゅんこう)という選手が得意とした「反動蹴速迅砲」というトンデモ技としても知られている。
龍が飛び出すほど威力のあるシュートであり、物語中では日向小次郎のシュートを打ち返し、センターサークル付近から鉄壁のGK若林源三の守るゴールマウスを破っている。
「ペナルティエリアの外からのシュートには絶対にゴールを許さない」という若林源三の伝説に終止符を打ったシュートとしてもファンの間でも有名だ。
この試合で塩谷が放った一撃は、まさにリアル版・反動蹴速迅砲だったと言っていいのかもしれない。なお反動蹴速迅砲を放つと、その衝撃で足を痛めることが多いが、塩谷は大丈夫のようである。
8日には婚姻届を提出し、入籍も発表している塩谷。入籍に向けた祝砲になったのかもしれない。
【了】
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