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日本代表 10年前

ザックジャパンと引き分けたオランダ。「日本が大学ならまるで幼稚園」と現地メディア・識者は自国代表を酷評

日本と引き分けた試合をオランダではどう受け止められたのだろうか。現地メディア、識者のコメントから読み解く。

text by 中田徹 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「“ゴールゲッター”不在にオランダは救われた」

 11月18日付けオランダ各紙は日本対オランダの報道に紙面を大きく割いている。

「日本の“ゴールゲッター”不在にオランダは救われた。さもなければ、オランダは2-4で敗れたベルギー戦(2012年8月15日)以来の敗戦を喫しただろう」(デ・テレフラーフ紙)

 前半よかったオランダが、後半崩れたのは両チームのMFの構成が変わったから。前半、左SBを務めたデリー・ブリントは、後半アンカーのポジションへ移ってから攻守に精彩を欠いてしまった。

「後半、僕は良いフィーリングを保つことが出来なかった。自分らしいプレイをほとんど見せることが出来なかったし、守備に回ることがあまりに多かった。僕は本田と香川をチェックしないといけなかったし、遠藤もどんどん中に入って来た。我々は受け渡しがうまくいかなかった」(デリー・ブリント)

 香川が左WGの位置から中に絞る動きをし、本田と絡むことによって日本は中盤で数的優位に立ち、オランダが引いて生まれたスペースを遠藤が突いたのである。

「ルイ・ファン・ハール監督が作った後半の中盤は全員(ブリント、ファン・デル・ファールト、ストロートマン)左利きで、バランスがなくなってしまった」(デ・テレフラーフ紙)

 日本の選手との接触で足を痛め、前半いっぱいでベンチへ退いたナイジェル・デ・ヨングはアルヘメーン・ダッハブラット紙でこう語る。

「オランダはまだまだハードワークしないといけない。とりわけ日本戦で後半プレイした若い選手たちにとっては。彼らは国際舞台のトップというものを学んだ。火曜日にはコロンビア戦、3月にはフランス戦が待っている」(ナイジェル・デ・ヨング)

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