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チェルシー、敗れながらもグループ突破 内田フル出場のシャルケはドロー

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バーゼルがまたもチェルシー破る
バーゼルがまたもチェルシー破る【写真:goal.com】

チャンピオンズリーグ(CL)・グループE第5節のバーゼル対チェルシーの一戦が26日に行われ、ホームのバーゼルが1-0で勝利を収めた。同じグループのステアウア・ブカレスト対シャルケは0-0で終了。この結果、チェルシーが決勝トーナメント進出を決めている。

引き分け以上ならもう1試合の結果にかかわらず決勝トーナメント進出を決められるチェルシーだが、ホームでのグループ初戦で敗れているバーゼルを相手に嫌な入り方をしてしまう。3分にFKからゴールを脅かされたのを皮切りに、前半はバーゼルにチャンスが相次ぐ展開となった。

13分にはフライがエリア手前からシュートに持ち込むが、ゴール右隅を突いた低いボールをチェフが弾いてCKに逃れる。CKからのボールもそのままゴールを割りかけたが、ゴールライン上のカバーに入っていたミケルがクリアして難を逃れた。

チェルシーの初めてのチャンスらしいチャンスは15分。イバノビッチからの鋭いクロスにエトーが飛び込んだが、わずかに足が届かなかった。だがこれも単発に終わり、バーゼルから主導権を奪い取ることはできない。

16分にはサラーのゴール正面からのシュートをチェフがゴール上に弾き出す。24分にも右からのクロスを中央で競ったこぼれ球をサラーが受け、ハーフボレーからうまく抑えたシュートを枠内へ飛ばしたが、チェフが体勢を崩しながらも反応してゴールを守った。

40分を回ってまだシュートすら打てていないチェルシーはさらなる災難に見舞われてしまう。エトーが足の付け根部分を痛めた様子でピッチに倒れ込み、交代を要求。F・トーレスが急遽代役に入った。

結局、チェルシーは何もできないままに前半を終了。フラストレーションを募らせていたであろうモウリーニョ監督は前半終了の笛を待たずに席を立ち、足早にロッカールームへと引き上げていった。

後半に入り、ボールを持つ時間はやや増えたチェルシーだが、依然として攻めあぐねる展開が続く。選手交代に活路を見出したいモウリーニョ監督は、55分にオスカルを下げてアザールを投入。アザールが左サイドに入り、ウィリアンが右に移った。

後半にはスローダウンしたバーゼルだが、守備は十分に安定しており、チェルシーにチャンスを許さないまま時間を経過させていく。チェルシーはエリア内まで侵入はしてもコントロールミスやバーゼルの分厚い守備に阻まれシュートを打たせてもらえなかった。

83分にはバーゼルに大きなチャンス。チェルシーのエリア内に上げられたボールをテリーが頭でクリアすると、それまで守備面で何度も好プレーを見せていたMFディエがダイレクトで狙ったが、低いシュートはわずかにポスト左に外れた。

低調ながらも少なくとも引き分けには持ち込めるかに思えたチェルシーだが、グループ突破に向けて必死なバーゼルはそれを良しとはしなかった。87分、左サイドからスピードに乗って抜け出したサラーがイバノビッチを振り切ってエリア内に侵入すると、そのまま左足でチェフを破ってゴール。前回の対戦でもゴールを奪っていたエジプトの若手ウインガーがバーゼルに大きな先制点をもたらした。結局、試合はそのまま1-0で終了を迎えた。

同時刻に行われたグループEのもう1試合、ステアウア・ブカレスト対シャルケは0-0のスコアレスドローで終了。DF内田篤人は右サイドバックでフル出場している。

この結果、勝ち点9のチェルシーは敗れながらも1試合を残して決勝トーナメント進出が決定。勝ち点8のバーゼルと7のシャルケは、シャルケのホームで行われる最終節の直接対決でグループ突破を争うことになった。

Goal.com

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