【専門家が一刀両断!】なぜJクラブの経営危機は繰り返されるのか?「チーム成績頼みのギャンブル経営を止めるべき」

たびたびJクラブの経営危機が報道される。なぜあってはならないことが頻繁に起きてしまうのか。チームが弱いからだろうか。スポーツマネジメントの専門家である行政書士の谷塚哲氏に話を聞いた。

2013年11月27日(Wed)15時26分配信

text by 鈴木康浩 photo Ryota Harada , editorial staff
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「今の経営状態であれば同じような状況が繰り返される」

――先日、福岡と栃木がクラブ経営が悪化している状況を記者会見しました。債務超過に陥っているクラブは他にもあるわけで、今後もクラブライセンス制度の絡みでこういう事例は増えるのだろうと思うのですが、まず改めて債務超過の状況を説明してもらえますか。

【専門家が一刀両断!】なぜJクラブの経営危機は繰り返されるのか?「チーム成績頼みのギャンブル経営を止めるべき」
スポーツマネジメント専門家である谷塚哲氏【写真:フットボールチャンネル編集部】

「要するに、クラブが足りない資金を銀行から借りていたり、社長が肩代わりしたりしている状況で、長い目で見れば返さないといけない借金分があるということ、それが債務超過に陥っている状態です。

 その状態から銀行が貸さなくなった、もう返せる目途が立たない、これが破産。ついでに言えば、Jリーグの親企業のあるクラブは、債務超過分を以前は補填という形で赤字分を消していましたが、最近は税務署も厳しく指摘するので貸付という形式になっています。

 だからクラブは毎年その貸付分を親会社へ返せなければその借金分が債務超過となる。マリノスもヴィッセルもそういう状態にあるということです」

――Jリーグは親会社のあるクラブの債務超過についてはあまり問題視していませんけれど、それこそ問題ですよね。

「そのようですね。J3に参入しようとするクラブに対しても親相当の企業の存在を気にしているようです」

――それは百年構想の理念に矛盾するわけですよね。それで今回、福岡が資金ショートして5000万円不足、年内にも給与遅配が起きうる状況とのこと。

 一方、栃木は来年度から黒字転換する見込みでもクラブライセンス制度の絡みがあって来年度までに赤字分を解消できなければJリーグから退会を迫られる危機的状況にあります。

 両クラブの財務面に問題があることは確かですが、性質がやや異なります。前者は経営危機で、後者はクラブライセンス剥奪の危機であると。

「そうですね。いずれにしろ、現状のJクラブの経営形態、つまり、スポンサーに頼り切っている株式会社の形態では同じような状況が繰り返されることになると思います」

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