景気に左右されない本当に強いサッカークラブのつくり方「今すぐ非営利法人をつくりなさい」

昔のように企業に体力がなく、潤沢なスポンサー資金を確保できないJクラブ。このままジリ貧になってしまうのか。収益構造を上向きにできる方策はないのか。スポーツマネジメントの専門家である行政書士の谷塚哲氏に話を聞いた。

2013年11月29日(Fri)13時14分配信

text by 鈴木康浩 photo editorial staff
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「逆に言えば、まだ20年しか経っていない」

 経営状況を悪化させるクラブが続出しているJリーグ。

【専門家が一刀両断!】なぜJクラブの経営危機は繰り返されるのか?「チーム成績頼みのギャンブル経営を止めるべき」
スポーツマネジメント専門家である谷塚哲氏【写真:フットボールチャンネル編集部】

 谷塚は「企業に頼りっきりの運営形態である以上、今後もJクラブに経営危機が頻発するなど厳しい状況は続くでしょうね」と指摘する。

「ドイツのようにスポンサー収入、チケット収入、放映権収入がクラブ収入の30%ずつを構成するのが理想ですが、現状のJクラブは下手をすると5割から7割程度をスポンサー収入に頼っているところがあります。

 これはセリアAのクラブが多額の放映権料に頼っている構図と同じで、日本やイタリア、フランスのクラブの収支構造はかなり歪になっています。それでも、セリエAならば本田がミランへ移籍するなどスター選手が入ってきますから放映権料を維持する方向には持っていけるのでしょう。

 が、Jクラブの場合は主たる収入先であるスポンサー企業に頼り切っているので、いつどうなるかは株主の判断次第のところがある。Jリーグが開幕した頃の20年前は景気も良かったのですが、近年はリーマンショックがあり、震災があり、企業を取り巻く経済環境が本当に厳しい状況にあります」

――Jクラブの収支のうちスポンサー収入が多い構造なのはよくわかりますが、そこから収支構造を転換するのは難しいようにも感じますが。

「だからこそ百年構想があるんですよ。20年前に川淵さんがプロ野球ではない、地域に根付く仕組みを作りましょうと掲げた理念ですね。当然、5年、10年で構築するのは無理な話で、この20年でクラブは何をやってきたのかが今は問われているわけですが、逆に言えば、まだ20年しか経っていないとも言える。

 クラブの収支構造を転換するのが難しいか、難しくないか、という観点ももちろんありますが、今のままでは今後も経営危機が頻発する状況は起こりえるのだから、今こそ見つめ直すべきではないでしょうか」

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