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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(後編)

スタジアムに一人でも多くの人に足を運んでもらうには…

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「プロの凄さを伝えることが求められる」【写真:松岡健三郎】

廣瀬 プロのすごさを伝えた方がいいと思います。Jリーガーは難しい関門を潜り抜けてきた選ばれし者であって、実際に素人が対峙すればレベルの違いを体感できるわけです。やっぱりプロはすごいんだと。

 昔セルジオ越後さんが小学校を回っていたとき、あのうまさに触れ合ったときの感動がありました。ああいう感動が今はあまりないように感じるんです。

野々村 確かに、コンサドーレのファン感謝デーで出し物をやめて、選手と子どもたちのサッカー対決にしたら非常に好評でした。

廣瀬 そうですよね。たとえば、プロが社会人チームと対戦してもいいかもしれない。プロのすごさを体感してファンになって観戦する人も絶対にいると思うので。観にいく人と、プレーする人は違う層だとよく言われますよね?

野々村 そうなんです。Jリーグの一番の問題は、自分でプレーする人は週末に自分の試合があるから観戦できないということ。そこはサッカー協会に協力してもらって、子どもの大会を金曜日にするとか、極端に言えば、Jリーグを月曜日開催にしてもいいと思う。

廣瀬 野球は平日開催で満員になりますからね。スタジアムの利便性もありますけれど。

野々村 コンサドーレでは今季の最終節の前節に、札幌市のサッカー協会に協力してもらって、札幌市の子どもの試合開催をすべてスライドしてもらったんです。それで子どもをコンサドーレの試合に無料招待したら親御さんも含めて5000人以上が来ることになりました。

廣瀬 まずはそうやってサッカーを観てもらうことが重要だと僕も感じますね。

【了】

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コンサドーレ札幌
株式会社ポッケ

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