キャプテン・長谷部誠が真のリーダーになった日

キャプテンとしてザックジャパンを牽引する長谷部誠。彼が真のリーダーとなったのはいつだったのか。あの激闘のアジアカップが変化の時だったのではないだろうか。

2013年12月31日(Tue)18時04分配信

text by 元川悦子 photo Kenzaburo Matsuoka
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「彼はこのチームで生粋のキャプテン」

「彼にキャプテンマークを渡したのは精神的、技術面にキャプテンとして重要な役割を担うのに適しているのが理由だ。彼はこのチームで生粋のキャプテンだと感じている」

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ザッケローニ監督からキャプテンを託された長谷部【写真:松岡健三郎】

 2011年アジアカップ初戦・ヨルダン戦を翌日に控えた8日、日本代表のザッケローニ監督は長谷部誠を直々にキャプテンに指名した。2010年南アフリカW杯直前のイングランド戦で中澤佑二からキャプテンマークを託され、暫定主将としてベスト16入りに貢献したものの、本人は「本当のキャプテンは能活(川口)さんと佑二さん。僕はただマークを巻いているだけ」とあくまで代役であることを強調し続けていた。

 アジアカップに入ってからも「キャプテンになって変わった部分は特にない」と淡々とした言い回しは相変わらずだったが、指揮官が太鼓判を押したこの日を境に彼自身、日本代表を牽引する存在として強い自覚を抱いたことだろう。

 その意識の変化がアジアカップでは如実に出た。遠藤保仁と吉田麻也のミスが重なっていきなり失点スタートとなったヨルダン戦では、長谷部が力強く周囲を鼓舞。闘争心を煽り、終了間際の同点弾へと導いた。

 長谷部の存在感がより光ったのが、13日の第2戦・シリア戦だった。日本は前半35分に豪快なゴール。後半には彼自身の中途半端なバックパスの処理を誤った川島永嗣が相手を倒し、退場処分を食らってしまうが、最終的には勝利を飾る。長谷部自身にもミスはあったが、一進一退の緊迫した熱戦をモノにしたことで、彼のキャプテンシーはさらに強まった。

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