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本田圭佑 10年前

「今のミランにはもったいない」「ベンチにいればよかったのに」。デビュー戦の本田に現地記者・相手監督が絶賛

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「本田に苦しめられたよ……ベンチにいればよかったのに」

サッスオーロ戦後の会見(マペイ・スタジアム)、ディ・フランチェスコ監督(サッソォーロ)

「すべてにおいて、素晴らしい満足感を得られた試合だった。サッスオーロでは時にヨーロッパリーグを戦えると思ってしまい、残留を闘うチームであることを忘れてしまう。これがサッソーロの今季だ。選手の成長が見られたし、結果を出したいという心意気が感じられた試合だった。

 今日のサッソォーロは素晴らしいサッカーをした。常にゲームを試み、クオリティーの高い試合をした。時に、あまりにもいいゲームをしようとしすぎる我々のDNAは批判もされた。みんなが楽しくなるのは勝った時だけだ。

 私もその方が楽しいが、ゲームをするというベースから始めないと、難しい。いいゲームができないと、私は苦しい。監督は、いい時も悪い時も、責任を問われる。今日はいい時。もう少しバランスが必要だ。少しこのチームは思い上がりがある。環境も。少し謙遜になって、サッスオーロは残留が目標であることを念頭に入れなければならない」

――今日は本田がプレーしました。

「本田に苦しめられたよ……ベンチにいればよかったのに」

――あなたは中田と元チームメイトです。厳しいセリエAで本田が生き延び、活躍するためのアドバイスはありますか?

「とてもいい選手。今夜もクオリティーの非常に高いプレーをみせた、コンディションが最高ではなかったのに。ミランにふさわしい選手だ。本田はヒデと同じメンタリティーを持っている。プロ意識が高く、働きものだ。このリーグでとてもいい活躍をするだろう。もう一人のたくさんの日本人を引き連れている選手だね(笑)」

――ベラルディ(この日4得点)はこの調子だとイタリア代表入りするか?

「すでにU-21で招集された。そして代表へのステップとなる。少し代表へのアレルギーがあったが、今度は、代表で活躍を期待する。我々にとってもサッソォーロにとっても、サポーターにとっても、明日の未来にベラルディが代表入りすることは、素晴らしい。サッスオーロから初の代表入りとなるのは、みんなにとっても、監督としても嬉しいこと」

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