ドログバが願った内乱の終焉。コートジボワールの平和の象徴となった“エレファンツ”

『サッカー批評issue66』(1月10日発売、双葉社)では、ブラジルW杯で日本代表とグループリーグで戦う各国のインサイドレポートを掲載している。その中から、日本が初戦で戦うコートジボワールのレポートを一部紹介する。

2014年01月16日(Thu)8時59分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images
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【サッカー批評issue66】掲載

国の復興のためにサッカーに資金を投入

 コートジボワール政府は予算を投じて育成に力を入れている。昨年12月上旬、コートジボワールのアビジャンで国際クラブユーストーナメント(TIDA)が開催された。

 2回目となるこの大会は、アフリカ大陸の主要なアカデミーに加えて欧州からもゲストを招くレベルの高い大会だ。

 今回の参加クラブは、地元アビジャンから名門ASECミモザとボルカン・ジュニア、アカデミー・ロイヤルモハメッド6世(モロッコ)、アパパ・ゴールデンスターズ(ナイジェリア)、カダ・スクールインターナショナル(ブルキナファソ)、チーム360(ベナン)、ガーナにあるフェイエノールトのアカデミー、そして欧州からのゲストはFCバルセロナ、という豪華な顔ぶれだった。

 優勝者はフェイエノールト。アビジャンのミモザをPK戦で下しての接戦だった。

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コートジボワール代表チーム【写真:Getty Images】

 今回は、フランスの古豪オセールを41シーズンに渡って率いた名物監督ギ・ルーがゲストとして招かれた。次回はサー・アレックス・ファーガソンを招聘し、欧州からのゲストクラブも増やす計画だという。

 政府がサッカーの復興に力を注いでいるのに理由がある。それはサッカーに、分裂した国民を一つにまとめる作用があるからだ。

 この内乱は、大別するなら南北に分かれての争いだが、北部を占めるイスラム教徒と、南部に多いキリスト教徒間の争いでもあった。

 しかしサッカーの代表チームには、イスラム教徒もいればキリスト教徒もいる。トゥーレ兄弟は北部の出身、ドログバやカルーは南部の出だ。彼らが一致団結して戦う姿を国民一人ひとりが自分たちになぞらえて「結束」を思い起こしてほしい、というのが政府の狙いだった。

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