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セレッソからドルトムントへ。孤軍奮闘する丸岡満の現在地

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

トップチームの選手と練習することも

セレッソからドルトムントへ。孤軍奮闘する丸岡満の現在地
ユルゲン・クロップ監督【写真:原田亮太】

 チームは敗北を喫することとなったが、丸岡は早くもチームの軸としての顔を覗かせ始めている。ロングフィードとは別の持ち味である、運動量を主体とした2列目からの飛び出しを観ることはあまり出来なかったが、それはまたこれから、といったところだろう。冒険は、まだ始まったばかりだ。

 もちろん丸岡は、現状には全く満足していない。

「もう僕自身、まだまだこれから。試合も負けたし。これからトレーニングを積み重ねていって、ドイツの環境にも早く慣れるように、しっかり頑張っていきたいです」

 普段のトレーニングは、U-23とトップチームを行き来する。

「この前、フンメルス選手とは一緒に試合に出させてもらって。後ろから迫力があって、すごく信頼出来る、本当に後ろを任せられるような、凄いオーラがありました」

 ドイツ代表にも名を連ねるCBは、その存在で丸岡に大いに刺激を与えたようだ。

 視線の彼方には、そのマッツ・フンメルスが主戦場とするジグナルイドゥナパークがある。

「ここ(ドルトムントⅡ)でしっかり活躍して、トップチームで出られるように、そこに、早く近づけるように、自分自身やっていきたいです」

 1.FCヘルデンハイム戦、スタンドには猛将の姿があった。色あせた緑のダウンジャケットにブルー・ジーンズ、くたびれたプーマのスニーカーを履いた男は、猛禽類のような目で絶え間なくピッチを睨みつけていた。

 ユルゲン・クロップは、いつでも新戦力に飢えている。

【了】

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