ペップ・バイエルンはなぜ強いのか?“11のモンスター”による“80%のバルサ”

もはや誰しもが恐れおののいている。グアルディオラに対する疑念は瞬く間に消え去った。バイエルン・ミュンヘンは間違いなく現在のフットボールの世界で最強のチームだ。昨季、すべてのタイトルを獲得したチームにペップは何をもたらしたのか。『欧州サッカー批評09』(2月13日発売)でドイツ人記者が分析する。(翻訳:杉山孝)

2014年02月15日(Sat)10時17分配信

text by マイク・ロスナー photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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29試合で29通りの先発

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全ての試合で異なるバイエルンのスタメン【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 シーズン当初のコメントを、今季の前半戦が終わった時点でのそれと比べると、プレースタイルと同様にチームの考え方自体が変わってきたことが浮き彫りとなる。

 おそらく、それこそがバイエルン・ミュンヘンでの最初の7ヶ月間における、ペップの最大の功績だったと言えるだろう。クラブの幹部と気高き選手たちに、自身のアイディアを納得させたのだ。

 浸透させたのは、彼の好むワンタッチサッカーだった。ボールを失ったならば、相手のカウンターアタックを防ぐためにすぐさまプレスをかけるというガイドラインにも、チームは納得して従った。

 あらゆる選手にユーティリティ性を求め、全員がほぼすべてに近いと言っていいだけのポジションをこなせるように求められた。実際に、1試合の中で3度も4度も選手の役割が変えられることがあった。

 フォーメーションこそ、すべて4-1-4-1のシステムに落とし込められたものの、シーズン前半戦の29試合を、29通りの異なる先発メンバーで戦った。

 これこそペップが柔軟性を求めた証拠の一つであり、本職のFWが起用されることもあれば、時にはそうした選手が不在のこともあった。それもまた、指揮官の哲学の体現である。

 さらにペップの哲学は、バイエルン・ミュンヘンの新たな攻撃の構築にまざまざと表れる。サイドバックは中盤の中央へと動いていき、最終ラインの中央からは選手がサイドへとポジションを移していく。その中央へと入っていくのは、中盤から下りてくる守備的MFだ。

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