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本田圭佑 10年前

前節までとは一変。本田圭佑に現地記者が高評価「監督の要求に初めて応えた」「真ん中かサイドかは問題ではない」

23日のサンプドリア戦、ACミランの本田圭佑は先発フル出場を果たし、チームの勝利に貢献した。前節まではイタリアメディアから厳しい評価が下されていた本田だったが、この試合で一変。現地はこの日のパフォーマンスに好印象を抱いたようだ。

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「最近のパフォーマンスは少し曇っていたが、また取り戻してきた」

前節までとは一変。本田圭佑に現地記者が高評価「監督の要求に初めて応えた」「真ん中かサイドかは問題ではない」
本田圭佑は右の攻撃的MFで先発フル出場【写真:原田亮太】

 23日アウェイのサンプドリア戦、右の攻撃的MFで先発フル出場を果たしたACミランMF本田圭佑について、最近の試合で酷評を続けた番記者が評価を一変させた。

 イタリア最大紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のマルコ・パゾット記者は「今日の本田は良かった。6点か6.5点だな」と合格点を付けた。

「今日は前回のボローニャ戦よりも、本田のプレーが気に入った。ミラン移籍直後は前進し、最近のパフォーマンスは少し曇っていたが、また取り戻してきた。今日は戦術的に、すべきことをよくやっていた。

 やっとだが、守備の仕事も巧くこなしていた。前回の試合までは、まだできていなかったことが、今日はできていた。フィジカルも、フレッシュな足を取り戻している」

 攻守に運動量を求められるサイドとしての機能性を高めることができたことが、評価を取り戻した最大の要因のようだ。

「監督の要求も理解してきている。今日は初めて、セードルフの要求にしっかりと応えていた。攻撃よりも守備の方がよかったぐらいだ。ミランのこのフォーメーションの戦術にとっては、それはとても大事なこと。サイドの選手は守備に参加しなければいけない」

 アシストやゴールという目に見える結果を出さずとも、チーム戦術を全うすれば評価の対象となる。この辺りは、戦術至上主義のカルチョの国のメディアだろう。

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