フットボールチャンネル

本田圭佑 10年前

伊記者が低迷のミランの現状を分析。なぜ本田圭佑に批判が集中してしまうのか?

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ミラン再構築に必要な本田

伊記者が低迷のミランの現状を分析。なぜ本田圭佑に批判が集中してしまうのか?
クラレンス・セードルフ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「セードルフは本田とモントリーボを高く評価していて、2人を攻撃的MFで使いたいという意向があるようだ。今はカカやロビーニョがいるし、アズーリ(イタリア代表)のこともあってモントリーボは守備的MFにこだわっているが、チームが若返れば前目のポジションを前向きに受け止める可能性が高い。

 彼らを軸にサポナーラやポーリら若い選手を組み合わせて新たな攻撃の形を再構築すれば、ミランも生まれ変わるはずだ」と。

 セードルフ監督が「本田は右サイドで十分やれる」と発言している通り、彼の起用法は当面は変わらないだろう。それによって彼自身も得点へのハードルが上がるのも事実だ。そして、ゴールが取れないうちはメディアからの風当たりは強いままだろう。

 それでも、出口の見えないトンネルはないし、明けない夜もない。カソッティ氏が言うように外野からの声は気にせず、本田には先を見据えてイタリアサッカーに適応していってもらいたい。

【了】

関連リンク

フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
本田圭佑と香川真司 日本代表の核となる二つの個性

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top