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本田圭佑 10年前

途中出場の本田に現地紙は一切の擁護なし。「皆既日食のように闇」「役に立たない。使えない」

ユベントス戦から一夜明け、本田圭佑の現地評価は厳しいものが並んだ。ボランチという慣れないポジションでのプレーであったにもかかわらず、敗戦したせいもあるのか、その寸評には一切の擁護はなかった。

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「本田は無風状態」

途中出場の本田に現地紙は一切の擁護なし。「皆既日食のように闇」「役に立たない。使えない」
ユベントス戦後半途中からボランチで出場したACミラン本田圭佑【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 3日付イタリア各紙は2日のホーム、ユベントス戦後半途中からボランチで出場したACミラン本田圭佑をこぞって酷評した。

「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙はチーム最低タイとなる『5.5点』(他はポーリ、ロビーニョ、サポナーラ、カカ)。見出しには「本田に失望させられる」と書かれ、寸評では実にポエティックに本田の不発ぶりを表現している。

「レッジョエミリアでのサッスオーロ戦でのデビューでは素晴らしい希望を持てた。あの夜からこの日本人は皆既日食のように(闇に)なった。ユベントス戦では20分と充分あったが、その傾向を確認することになった。しかし、彼の何が波(イタリア語でオンダは波を意味する)なのか。ここはまったく無風状態で平坦。日本の海(本田)はオイルのようになだらかだ」

 インパクト抜群だったセリエAデビュー戦以降、低調なパフォーマンスが目立つ「背番号10」がこの日起用されたボランチでの存在感の希薄さを、波風立たない海にたとえていた。

 タンカー事故のせいなのか厚い油膜に覆われた海面のように、ユベントス戦では何も起こせなかった。ミスも目立ち、傷跡を刻むことが難しかった。点数こそ平均的な数字だが、この寸評は酷評以外の何ものでもない。

 放ったシュートは0本。パスの成功は21本中18本。二度のボール奪取を記録している。最高点はFWパッツィーニとMFターラブの『6.5点』だ。

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