これぞクラブと街スポンサーの幸福な関係。ドイツ駐在員の心を繋いだフットサル大会

瀬田元吾という名を聞いたことがある人もいるかもしれない。フォルトゥナ・デュッセルドルフ日本デスク担当である彼がフットサル大会を開始した。企画した意図とは何か? 瀬田氏に話を聞いた。

2014年03月14日(Fri)11時19分配信

text by 本田千尋 photo Gengo Seta
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ブンデスクラブに務める瀬田元吾が始めたフットサル大会

これぞクラブと街スポンサーの幸福な関係。ドイツ駐在員の心を繋いだフットサル大会
デュッセルドルフのフットサル大会「きかく杯」【写真提供:瀬田元吾】

 デュッセルドルフのフットサル大会―ドイツ北西部に位置する商都では、5年前より例年とあるスポーツの催しが行われる。しかしそもそもドイツにフットサルは存在しなかった。

 大雪に見舞われる厳しい冬の寒さの中、屋内施設で行われる「Hallenfussball(室内壁ありサッカー)」は存在するが、体育館で行われるブラジルのサロンフットボール、つまりフットサルとは違うものだ。ボールはそのままサッカー専用のボールを使って行なわれる。それ故、ブラジル代表ネイマールのようなフットサル出身のサッカー選手はドイツにはいない。

 では一体誰が、デュッセルドルフのフットサル大会を始めたのか。

「デュッセルドルフの街中に、『きかく』という老舗の日本食レストランがあるのですが、『きかく』さんは昔から日本サッカーの関係者と非常に深い繋がりがあったそうなんです。その『きかく』さんから5年前に、サッカーを通じてこれまでお世話になってきた日本社会に、何か還元していきたいというご相談を受けました。

 リーマンショックがあったタイミングでもあり、なんとか日本社会を盛り上げたいという思いもありました。そこで毎年デュッセルドルフの日本人の間で行われるソフトボール大会をヒントに、フットサル大会を開催しようという運びになったんです」

 ブンデスリーガ2部、フォルトゥナ・デュッセルドルフ日本デスク担当の瀬田元吾氏はそう語る。

 瀬田氏は紆余曲折を経てフォルトゥナのフロントに入り、2008年10月に日本デスクを立ち上げてから、クラブと約8000人はいる現地日本人社会を繋ぐための季刊誌、フォルトゥナ通信の発行を始める。

 しかしクラブ側からのゴーサインには厳しい条件が付いていた。発行のための費用は全て自分で動いて広告スポンサーを取ってこなければならない。そんな中サポートをしてくれたのが、「きかく」だったのである。

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