虚無感に包まれた埼玉スタジアム。無観客試合によって再認識したJリーグの魅力と進むべき道

Jリーグ史上初の無観客試合となったJ1第4節の埼玉スアジアム。試合当日のスタジアムの様相は? 原口元気が感じた違和感、対戦相手となったアフシン・ゴトビ監督の思いとは? この事件が与えたJリーグ、日本サッカー界への影響は?

2014年03月25日(Tue)11時18分配信

text by 桑村健太 photo Asuka Kudo / Football Channel
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荒廃した遊園地のような静けさと寂しさが漂う埼玉スタジアム

 あの埼玉スタジアムが、虚無感に包まれていた。

 埼玉高速鉄道の列車に乗る。赤い衣服をまとった人は1人もいない。浦和美園駅からスタジアムへと歩く。露店はおろか、人の影すら見当たらない。スタジアムに到着する。7人ものスタッフが検問を行っていた。表現が適切かどうかは分からないが、外から見るこの日の埼玉スタジアムには、どこか荒廃した遊園地のような静けさと寂しさが漂っていた。

 23日に行われたJ1第4節浦和レッズ対清水エスパルスの試合は、Jリーグ史上初となる無観客試合として行われた。各方面で伝えられている通り、3月8日の試合でゴール裏コンコースに掲げられた差別的な内容の横断幕に対し、Jリーグから科せられた制裁である。

 今回の裁定を受け、浦和は両サポーターに対して、当日のスタジアム周辺への来場および応援の禁止を発表。埼玉高速鉄道の職員に伺ったところ、当日浦和美園駅にサポーターらしき人の姿はほとんど見られなかったようだ。

 この日、浦和は計229名にもおよぶ警備体勢を整えた。スタジアムの外周におよそ20~30メートル間隔で警備を配置させ、常に睨みを利かせていた。記者の数はおよそ100名。フォトグラファーやテレビ関係者などを含めると、なんと438名が取材に訪れたという。

 浦和のクラブ職員曰く「人数も多いが、様々な記者が来ている。社会部などからも多くの申請があった」そうで、この試合が社会的にも注目されていたことが分かる。

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