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【連載】サッカー近未来小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』<第四話>天使か悪魔か。経営破綻寸前のクラブに微笑む半グレ風情のスーパーマーケットチェーン社長

“従来にないサッカー近未来小説を世に送り出す”という新連載プロジェクトの第四話。三軒茶屋で突如暴徒化したデモ隊に遭遇した群青は、その場から逃げ遅れた児童を助けたことをきっかけに、街を守る愚連隊リーダーであり、スーパーマーケットチェーンを営む山田という男と出逢う。半グレ風情で、見るからに表社会の人間ではない山田だったが、瀕死の銀星倶楽部を助けたいと群青に申し出る……

前回までのあらすじ

【連載】サッカー近未来小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』<第四話>天使か悪魔か。経営破綻寸前のクラブに微笑む半グレ風情のスーパーマーケットチェーン社長
Illustration by Shan JIANG

 パラグアイのクラブ「リベルタ」に所属する日本人サッカー選手「群青叶(ぐんじょう・かなえ)」は、南米大陸二大カップ戦のひとつ、コパ・スダメリカーナ遠征に参加するべくコロンビア西岸の都市カリにやってきていた。
 ベスト8進出をかけた決勝ラウンド、PKを外したことでサッカー賭博に大番狂わせの結果を招いた群青は、大量の資金流出を余儀なくされた麻薬密売組織の怒りを買い拉致されるが、銀星倶楽部常務、松重崇(まつしげ・たかし)によって救い出される。

 帰国した群青は死期の迫った実父、プロサッカークラブ「銀星倶楽部」オーナーを務める上水流領(かみずる・かなめ)のあとを継いで経営危機に揺れる同クラブの社長に就任した。
 直後にポーランド人監督カジミエシュ・チェシュラックの電撃解任があり、右往左往する群青に、髪碧眼の美女、栢本里昴(かやもと・りよん)がさらなる追い打ちをかける。銀星倶楽部の女子部にあたる同好会的組織、GEKKOコンピュータシステムサッカー部キャプテンの里昴は、いきなり解散させられた部を復活させるよう、群青に直訴したのだ。激しい剣幕にただうろたえるばかりだった群青は、しかし心労のあまり倒れこむ里昴を目のあたりにし、責任を強く感じる。

 そして深夜。驚きつづきの一日を締めくくるように、銀星倶楽部から解雇されたばかりのチェシュラックがインテルクルービの監督に就任するというニュースが、群青を打ちのめした。
 リーグの実行委員会で初めて対面したインテルクルービのオーナー神足一歩は心身ともに充実し、その口から溢れ出る経営理念には筋が通っていた。彼我の差を実感する群青。そこへ里昴から進捗を訊ねる電話が。気落ちしている暇はない。スタジアムの優先使用権をインテルクルービに譲ることが決まった銀星倶楽部の役員会で、群青は女子部の再建を主張。問題の解決に向けて一歩を踏み出した。

続きは、サッカー近未来小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』特設サイトで。

エンダーズ・デッドリードライヴ

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