一時はセリエAを席巻したが――。かつては中田英寿が活躍、知られざるペルージャの今

かつて中田英寿がプレーしたことで知られるペルージャがセリエAから降格してから10年になる。2度の破産を経験し、現在は3部リーグに所属するペルージャの今を取材した。

2014年05月01日(Thu)12時04分配信

text by 神尾光臣 photo Mitsuomi Kamio
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【欧州サッカー批評9】掲載

名物会長の放漫経営。黄金期からの凋落

一時はセリエAを席巻したが――。かつては中田英寿が活躍、知られざるペルージャの今
ペルージャの街の中心部【写真:神尾光臣】

 イタリア中部にあるペルージャ。人口約16万人で、日本人の耳には馴染みのなかった城塞都市は1998年、そこをホームとするA.Cペルージャが中田英寿を獲得したことで、一気に有名になった。

 クラブとしてもそこからが黄金期の一つで、6年連続でセリエAに残留し2003年にはUEFAインタートトカップも獲得する。しかしこの“成り上がり”集団は2度倒産の憂き目に遭い、一時はセリエDにまで没落。

 現在は実質3部リーグのレーガプロ・プリマディビジオーネ(以下レーガプロ1)に参戦し、再興にかけている。

 かつての名物会長、ルチアーノ・ガウッチの姿はもうクラブにはない。元々競馬界では有名なパトロンだった実業家の彼は、1992年から13年間会長職に就き、無名の選手を発掘し成功させる目利きに長けていた。

 中田やラパイッチ、ヴリーザスらの外国人選手はもとより、中田の加入前にはガットゥーゾやラバネッリ、その後はマテラッツィにミッコリ、そしてリベラーニなど、のちに代表クラスとして成功を挙げるイタリア人選手も見いだしている。

 しかし、その一方で経営は乱脈を極めた。育てた選手の売却で得た収入をクラブの経営に還元しないばかりか、サテライト用に下部クラブを買いあさる問題も起こし、地元では「オレたちのクラブで稼いだ金を女に使いやがった」とさえ言われている。

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