セードルフは前節のパフォーマンスの影響を否定
日本人ダービーは実現しなかった。当初の予想通りインテルでは長友が先発した一方で、本田はベンチスタート。しかもミランは守備から入り、後半20分にバロテッリのFKをデ・ヨンクが押し込んで先制。その後も交代は戦術バランスを保つために切られ、本田の出番は訪れなかった。
「相手の裏をかきたかった。彼らの攻撃の中心となる2人のインサイドハーフ(エルナネスとコバチッチ)を止めるためフォーメーションを変更し、残りもマンツーマンで対応するように守備を修正した」。試合後の記者会見で、セードルフ監督はこう説明した。
システムは指揮官が好き好んで使う4-2-3-1と予想されていたが、蓋を開けてみれば4-3-1-2。3ボランチでインテルの中盤を抑えるために、「本田に犠牲になってもらった(セードルフ)」というのだ。
前節のパフォーマンスが響いて落とされたということなのだろうか? ――記者席からは本田についてこのような質問がきかれたが、セードルフはこれを否定。
「彼は我われのうちでの重要な選手の一人で、事実これまでも今までたくさんプレーしてきた。私は彼のプロフェッショナリズムを高く評価しているし、これはミラニスタたちにも必ず分かってもらえるはずだ」と持ち上げていた。
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