FIFAもようやく重い腰を上げ…。カタール、W杯買収劇の裏側。誰に、いくらで票を買ったのか?

昨年1月、22年W杯の決定を巡っての不正を告発されたカタール。UEFAやFIFAを巻き込んだあまりにも大規模な癒着だが、事態の収拾はついていない。本格的な調査は既にはじまっている。灰色の疑惑が黒へと変わる可能性は大いにある。

2014年05月22日(Thu)11時34分配信

text by 田村修一 photo Getty Images
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金銭を受け取ったとされてもFIFA理事であり続ける人々

 13年のサッカーに関する報道の中最も衝撃的なものと言えば、フランス・フットボール誌(以下FF)が1月29日号で明らかにした「カタールゲート」だろう。22年のW杯開催カタール決定を巡っての様々な疑惑(自分たちで調べたものから他紙がすっぱ抜いたものまで)を、FFは15ページにわたって詳細にレポートし、10年12月2日、チューリッヒで行われたFIFA理事会での投票の正当性を世に問うたのだった。

 無尽蔵な資金力にモノを言わせ、過去に前例がないほどの派手なキャンペーン活動を展開するカタールから、不正な利益供与を受けたのではという疑惑――灰色のものから限りなく黒に近いものまで――は、多くのFIFA理事や著名人たちをその渦中に巻き込んだ。

 とてもそのすべてをここに列挙できないが、例えばカタール招致委員会のアンバサダーに就任したジネディーヌ・ジダンに、その報酬として1100万ユーロ(約15億4000万円)を支払っている。これにペップ・グァルディオラとガブリエル・バティストゥータを合わせると、3人で2500万ユーロ(約35億円)。ただ、これは、額が馬鹿らしいほどにとんでもないというだけで、予算に組み込まれた正当な報酬である。

 問題はよりダークなところにあり、アモス・アダム(ナイジェリア)とレイナル・テマリ(タヒチ)の二人の理事は、サンデー・タイムス紙の取材を受けた際に盗撮に気づかず、利益供与を得たうえで投票すると証言して資格停止処分を受けた。

 しかし150万ユーロ(約2億1000万円)を受け取ったとされるイッサ・ハヤトゥ(カメルーン)とジャック・アヌマ(コートジボワール)は、今も理事会に名前を連ねている。

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