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日本代表 10年前

内田がW杯へ込める4年分の思い。「4年間はホントに頑張ってきた。無駄にしたくない」

text by 元川悦子 photo by Ryota Harada , Getty Images

「デブになるんじゃなくて、筋肉をつけたい」

 5月16~19日に都内で行われた欧州組合同自主トレは全日程参加した。シャルケでは全体練習合流には至らなかったというが、このトレーニングでは全力疾走も躊躇することなくこなしていた。上半身もかなり逞しくなった印象で、確実にパワーアップしていることが伺えた。

「向こうでも2対2とか1対1とかはやっていたんで、ある程度は問題ないけど、今はこういう(追い込み型の)練習なんで、きつい時は楽しくやった方がリフレッシュできますから。体重は1キロくらい増えたのかな。

 デブになるんじゃなくて、筋肉をつけたいなと。重くならないようにとは意識してやっていました。再発の恐れに関しても、どんどん練習をやってけば、恐れも怖さもなくなってくるしって感じですね」と本人は手ごたえを口にしていた。

 その感触通り、21日からスタートしたブラジル本番に向けた鹿児島県指宿市での日本代表第1次合宿では、全メニューに合流しているという。午前午後合計4時間超にわたるハードな練習。

 しかも走り中心で、走力に長けた香川真司までもが「足がパンパンできつい」と本音を吐露するほどだ。それに手を緩めることなくこなしているのは、内田がほぼ完ぺきに回復した証拠。

「再発したら再発したでオフ。思いっきりいくしかない。スタッフの人からは抑えるところは抑えて行けと言われているけど、行けるからには行きたい。手を緩めるつもりはない。こうやって練習できることで、自分はサッカー選手なんだって気がしてくる。いいんじゃないですか」

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