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日本代表 10年前

川島永嗣が背負う落選した仲間たちの思い。「憲剛さんの強い思いも知っていました」「23人の力だけじゃない」

二度目の世界舞台へ挑む川島永嗣。彼が口にしたのは、落選した仲間たちへの思いだ。特に中村憲剛とは川崎時代も共にプレーしており、特別な感情があるようだ。

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Getty Images

「パラグアイ戦で負けたところから、ブラジル大会を意識してやってきた」

 21日にスタートしたブラジルW杯へ向けた日本代表の指宿合宿。4日目の24日には2010年南アフリカW杯ベスト16進出の立役者ともいえる本田圭佑、長友佑都、川島永嗣の主力3人組がようやくチームに合流した。

 守護神・川島は、4年前の南アのパラグアイ戦でPK戦負けした苦い過去を糧に、ベルギーで自己研鑽してきた日々に思いを馳せながら、初日の2部練習をしっかりとこなしたようだ。

「ホントに自分自身は4年前にパラグアイ戦で負けたところから、しっかりここ(ブラジル大会)を意識してやってきたし、気持ちの変化っていうのはそこまではないです。

 合流前は18日まで試合をしていましたし、数日オフを取りましたけど、頭を切り替えるだけでよかった。自分の中で今シーズンが始まってから長くなるって言うのは分かっていた。

 プレーオフが終わってからも、そんなにシーズンが終わったって感じじゃなかったし、気持ち的にもフィジカル的にもシーズン中のコンディションと全く変わらない。自分としては特別何かをしようとは思っていない。

 本番まで残りの時間で、1%でも2%でも自分自身もチームもレベルアップしているかどうかが重要だと思います」と、彼はベテランらしい落ち着いた口調で、現在の心境を語っていた。

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