才能の宝庫ブラジルの育成法を関塚隆が分析。サッカー王国と日本、何が違うのか?

ジーコらさまざまな指導者のもとでサッカーを学び、ブラジルサッカーに精通する関塚隆氏。現在はフリーとして活動している。3・4月にはブラジルに渡り、サントスFCなど7クラブを視察した。多くの若手選手を欧州に輩出する同国の育成の「今」を語ってもらった。取材協力:武田亮(セイントフットサッカークラブ)

2014年06月05日(Thu)14時36分配信

text by 木之下潤 photo Kenzaburo Matsuoka ,editorial staff
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多くの若手選手が実戦で学ぶこの環境が育成大国たる理由

――7年ぶりのブラジルへの視察。どんなことが目的だったのでしょうか。

才能の宝庫ブラジルの育成法を関塚隆が分析。サッカー王国と日本、何が違うのか?
ネイマール【写真:松岡健三郎】

「鹿島時代からの友人であるエジソン土井に、イトゥ市で開かれる国際大会のゲストとして誘われたこと。また、ネイマールやロビーニョを生んだサントスFCなどのクラブを視察する機会をいただいたので、『トップチームだけでなく、育成部門がどうなっているのか』を知りたいと思い、その勉強のためブラジルへ渡ったんです。

 今回は、サンパウロFCやアトレチコ・ミネイロ、クルゼイロEC、イトゥアーノなど7クラブを回り、育成からトップまでの練習や試合を可能な限り見学しました」

――7クラブをできる限り見られ、ネイマールら若手選手が育っている理由として、具体的にどんなことが挙げられますか?

「要因は一つではありません。まず、スカウトが選手を見る確かな目を持っていること。ブラジルのクラブでは、14歳から寮に入ってプロを目指すのが一般的です。14~17歳は1学年ごとに、18~20歳はU‐20としてチームが形成されている。

 だから、各カテゴリーで選手の発掘が急務なんです。ほかは、公式戦が充実していること。各カテゴリーでリーグ戦があり、選手は試合を重ねながら実力を磨いている。14歳から実戦の中で経験を積んでいるんです。プロになる過程でチームづくりを体感させ、トップを目的とした指導をする。その環境が有望な若手を生むのだと感じています。

 今回、サンパウロ州で行われたカンピオナート・パウリスタの決勝『サントスFC×イトゥアーノ』を見学しました。サントスは若い選手が躍動していましたよ。10代でも力があれば、試合に出場していたことに驚きました。この環境はすばらしい」

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