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本田が語った危機感と南アの教訓「失点の雰囲気ある。前回はピンチを阻止する一歩がしっかり出た」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「こんなふうに3失点したらコートジボワールに4点を取れる可能性はゼロに近い」

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本田は失点に対する厳しさを強調した【写真:Getty Images】

 とはいえ、いくら本田や香川真司の得点感覚が上向いても、こんな簡単に失点を重ねるようだと日本代表は勝てない。昨夏のコンフェデレーションズカップ以降、ブラジル、メキシコ、ウルグアイ、ガーナ、セルビア、ベラルーシ、オランダ、ベルギー、コスタリカ、ザンビアと実に10試合も先手を奪われている。

 うち半数は後半から巻き返しているものの、それはあくまで親善試合の話。W杯本番では相手も1点をリードしたら手堅く守るに違いない。本田もその厳しさを強調していた。

「何試合も連続で先に失点を許しているっていうのは、何か原因があるからだと受け止めないといけないんじゃないかと思うし。ただ、誰かがあの1本さぼったからとかいう分かりやすい失点ならいいんですけど、何となく全体の課題な気がして…。

 全体の課題ってすごくあやふやにされがちじゃないですか。的を絞れないっていう点では難しい。ビデオ見てみないと分からないんですけど、そういう雰囲気、流れがどっかにあると思うんで、それがコートジボワール戦では非常に大事になってくると思います。

 こんなふうに3失点したらコートジボワールに4点を取れる可能性はゼロに近い。そういう危機感で本番は入っていかないといけないと思います」

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