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ドイツ誌が分析したコートジボワール代表の強さと弱点。「巨大な攻撃ポテンシャル」「守備は脆弱、軽はずみなファウルも」

日本時間15日に日本がW杯初戦で対戦するコートジボワール。ドイツのスポーツ誌はどのように特集、紹介しているのだろうか。Kicker誌は、攻撃面を高く評価したものの、守備面には厳しい評価を与えた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「ひざの状態はもう大丈夫。僕はできる準備はしています」

 日本代表の初戦が間近に迫っている。ブラジルW杯、対コートジボワール代表戦はすぐそこだ。6月14日、レシフェにて両チームは激突する。

 すっかりブラジルの色で埋め尽くされたドイツのスポーツ誌で、コートジボワール代表、「Elefanten(エレファンツ)」はどのように特集、紹介されているのだろうか。少し覗いてみよう。

 5月28日付のSportBild誌に挟み込まれた別冊「WM2014 GRUPPE A-D(W杯2014 グループA-D)」は、コートジボワールを紹介するページで、マンチェスター・シティ所属のヤヤ・トゥーレを大きく取り上げた。

「ディディエ・ドログバ、コロ・トゥーレ、サロモン・カルーは世界的に名が知られているが、W杯コートジボワール代表全体の最も大きな希望は1人の別の男に寄りかかっている」とする。

 そしてその男こそが、ヤヤ・トゥーレ、ということだ。

ドイツ誌が分析したコートジボワール代表の強さと弱点。「巨大な攻撃ポテンシャル」「守備は脆弱、軽はずみなファウルも」
ヤヤ・トゥーレ【写真:Getty Images】

 SportBild誌上では、元コートジボワール代表のギー・デメルが、「Landsmann(同郷人)」についてこう語っている。

「ヤヤは心身ともに最高の状態にある。彼は責任を引き受け、試合の中でテンポを決める。そして得点能力のある危険な選手だ」

 続いて、「マンチェスター・シティでは、マンチーニの下では守備的MFで起用されたが、ペジェグリーニがヤヤをトップ下へと移したことで、よりゴールを脅かす危険な選手へと進化することができた」と紹介される。

 他にも「代表監督ラムシにとって鍵となる選手」と記され、またデメルの「ヤヤはロッカールームでも良い模範となる」といったコメントも掲載されるなど、SportBildの紹介に目を通すと、現コートジボワール代表=ヤヤ・トゥーレ、という印象すら受けてしまう。チームの根幹を成す存在として描かれている。

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