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日本代表 10年前

韓国メディアが日本を酷評。「寿司タカ」「時代遅れ」「中身がない」

text by 呉承鎬 photo by Getty Images

「コロンビアのようにゴールという“森”を見るべきだった」

韓国メディアが日本を酷評。「ベスト4目標という虚言」「寿司タカ」「時代遅れのパスサッカー」「中身がない」
日本のグループリーグ敗退の原因は、どこにあったのだろうか【写真:Getty Images】

 日本のグループリーグ敗退の原因は、どこにあったのだろうか。「時代遅れとなったパスサッカーへの盲信」と見出しを打ったのは、『dailian』だ。同メディアは、短いパスをつなげて支配率を上げるパスサッカーは「すでに対応策が明らかになっていた戦略」と指摘。

 本家FCバルセロナが昨シーズンを無冠に終ったことを例に挙げながら、「パスサッカーを破るための戦略は、“ゲーゲンプレッシング”と呼ばれる全方位的なプレスだ。選手全員が絶え間なくプレスをかけることでパス空間を与えず、要所を遮断する。

 実際にギリシャは1人少ない状況の中でもスペースを詰めることで、日本を無力化することに成功した。ザッケローニ監督は戦術的な部分で、時流を読めないというミスを犯した」と見解を伝えている。

『sportalkorea』も論調は同じ。「1.5軍にもろくも崩された日本の“現在地”」という記事の中で、「日本のグループリーグ敗退は、パスサッカーに執着したことが原因だ。日本は細やかなパスを武器にW杯での活躍を夢見たが、かえってこれが“毒”になった。

 日本はパスだけに重点を置き、プロセスだけ作ってゴールを決めることができない非効率的なサッカーをした。コロンビアのようにゴールという“森”を見るべきだったが、日本は細かい木の枝ばかり見ていた。華麗ではあっても、中身がない」と論じた。

 惨敗した日本に対してどのメディアも厳しい論調だが、日本のグループリーグ敗退は少なからずショックを与えたようにも見える。

『Nocut News』は「アジアのライバル日本が脱落。日本と似た状況にある韓国にとっては、笑って過ごせることではない」と警告し、『metoro』は「今大会ではアジア勢がグループ最下位になるなど、不振を見せている。2試合を終えて日本と同じ成績の韓国は、最終戦でアジア勢の名誉を回復できるだろうか」と付け加えている。

 はたして韓国は、グループリーグ敗退という日本と同じ運命を辿ってしまうのだろうか。結果を残せなかった日本に対する韓国メディアの厳しい批評が、“ブーメラン現象”となる可能性は決して低くない。

【了】

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