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【数字で振り返るW杯】中央突破回数トップも決定力29位の日本代表。“ブラック企業”並の生産性の低さ

全日程が終了したブラジルW杯。FIFAサイトでは多くのデータが掲載されている。このデータを基に分析すれば、様々な情報を知ることが出来る。今回は攻撃の効率性を調べた。

text by 海老沢純一

攻撃回数4位の日本。攻撃的サッカーはデータに表れる

【数字で振り返るW杯】中央突破回数トップも決定力29位の日本代表。“ブラック企業”並の生産性の低さ
1試合平均攻撃回数※全てFIFA公式サイトを基に作成

 ドイツの優勝で終えたブラジルW杯。FIFA公式サイトでは、大会を通しての様々なデータが掲載されている。しかし、ここで見ることが出来るのは、ほとんどが全試合合計でのデータ。そうなると、試合数の多いチームが上位に来るのは当然だ。

 では、1試合ごとではどうなのだろうか? 決勝トーナメントで延長を戦ったチームはややアドバンテージがあるが、FIFAのデータを基に1試合平均の数字を算出した。

 まず、最も攻撃的だったチームを示す「アタック」の項目。1試合において、攻撃を仕掛けた回数を計算してランキングにした。以下は、そのトップ10(全ランキングは別表を参照)。

1位 ベルギー 53.2回
2位 アルゼンチン 48.7回
3位 ガーナ 47.3回
4位 日本 47回
5位 イングランド 46回
6位 ブラジル 45.6回
7位 ドイツ 44.8回
8位 ロシア 44.7回
9位 フランス 44.6回
10位 コートジボワール 44.3回

 ベルギーが53.2回でトップ。ブラジルから7点を奪い、優勝を果たしたドイツは44.8回で7位だった。そして、日本は47回で4位と上位に位置している。攻撃的なサッカーを掲げていただけに、その姿勢はデータに表れていた。

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