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【数字で振り返るW杯】データで選出する“真のMVP”はマッツ・フンメルス! 攻守両面で極めて高い貢献度

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

走行距離はミュラー。トップスピードはフラールがトップ

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トップスピードで1位にランキングされたロン・フラール【写真:Getty Images】

 まずは「走行距離」。走行距離は運動量が求められる現代サッカーにおいて重要な項目だ。走行距離が多ければ、攻守への貢献度の高さを知ることが出来る。以下は、1試合の平均走行距離ランキング。(全試合の走行距離÷出場時間×90。以下同)

1位 トーマス・ミュラー 11.08km
2位 トニ・クロース 10.77 km
3位 マルコス・ロホ 10.63 km
4位 アリエン・ロッベン 10.34 km
5位 オスカル 9.92 km
6位 マッツ・フンメルス 9.84 km
7位 ロン・フラール 9.73 km
8位 ステファン・デ・フライ 9.5 km
9位 カリム・ベンゼマ 9.48 km
10位 チアゴ・シウバ 8 km

 トータルでも84kmを走り抜いたミュラーがトップ。序盤ではセンターフォワードで起用されるなど、攻撃的なポジションでありながらの11.08kmは凄い。クロースが2位ということからも、ドイツが完璧に統率されたチームであることも示している。

 次に「トップスピード」。スピードがあれば、攻撃面では相手を抜き去ることができ、守備面でも簡単には抜かれない。1対1の強さを示す指標の一つだ。

1位 ロン・フラール 33km/h
2位 マッツ・フンメルス 32.3km/h
3位 アリエン・ロッベン  32.2km/h
4位 マルコス・ロホ 31.8km/h
5位 チアゴ・シウバ 31.6km/h
6位 トーマス・ミュラー 30.5kn/h
7位 トニ・クロース 29.8km/h
8位 カリム・ベンゼマ 29.1km/h
9位 ステファン・デ・フライ 28.5km/h
10位 オスカル 27.8km/h

 ロッベンが速いということは周知の事実であり見た目にも明らかだが、フラールとフンメルスはともに190cmを超える長身でありながらスピードも兼ね備えていることが分かる。これは、センターバックにとって重要な能力であり、このような選手を抱えていれば、当然チームの守備力は上がるだろう。

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