豪州で戦う2人の侍。“日の出づる国”マケドニアにルーツを持つクラブで出会った選手とコーチ。ほとばしるような情熱を共有

オーストラリアの2部リーグで戦う日本人がいる。トップチームの主力選手とU-11チームのコーチである彼らは、キャリアも立場も全く異なる2人だ。それでも、サッカーへの情熱を共有し、着実に成長を続けている。

2014年07月22日(Tue)11時19分配信

text by 植松久隆 photo Yasuhiro Koga
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シドニーの地で出会い、同じクラブで切磋琢磨する2人の日本人

 旧ユーゴ諸国の一つである欧州の小国・マケドニアと言えば、アレキサンダー大王、そして、日本人にシンパシーを感じさせる“ライジング・サン”の意匠の国旗が馴染みだろう。ここ多民族国家のモデルケース・豪州には、マケドニア系住民も多く暮らしている。

 そんなシドニーのマケドニア系コミュニティのエスニック・クラブ(筆者注:異なる民族ごとのコミュニティが発祥の母体となったクラブ)が、現在、豪州実質2部のNSW州プレミアリーグ(NSWPL/州1部)で戦う、ロックデール・シティ・サンズFC。

豪州で戦う2人の侍。“日の出づる国”マケドニアにルーツを持つクラブで出会った選手とコーチ。ほとばしるような情熱を共有
ロックデールのイレブンが、NSWPLのリーグ戦のキックオフを待つ【写真提供:古賀康彦】

 このクラブ、かつてはロックデール・イリンデンFCと称していた。「イリンデン」という呼称は、長年のオスマン帝政トルコの圧政にマケドニアの住民が反旗を翻して蜂起した歴史的事件に由来する。

 一頃は、その名の通り、かなり民族色を強く打ち出したクラブだったが、ローカル・サッカーでのエスニック色を薄めたい豪州サッカー連盟(FFA)の施策の下、改名して、今に至る。

 現在は、民族にこだわらず開かれたクラブとして運営されているが、それでも、マケドニアの民族色はクラブのそこかしこに色濃く反映されている。

 今回は、そんなクラブで出会った2人の日本人を取り上げる。一人はトップチームの主力選手、もう一人はU-11のコーチと、チーム内の立場も歩んだキャリアもまったく異なる2人。彼らは、シドニーの地で出会い、同じクラブで切磋琢磨をしながらチャレンジを続けている。

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