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スコアレスドローも白熱の90分。なでしこジャパンのボランチ・猶本と阪口が質の高さを見せる

浦和レッズレディースと日テレ・ベレーザのなでしこリーグ上位対決。前回の直接対決で完敗を喫したベレーザは、首位を走る浦和レッズレディースへのリベンジなるか。この試合の鍵を握ったのは、なでしこジャパンに名を連ねる両チームのボランチだった。

text by 編集部 photo by ジュニアサッカーを応援しよう!編集部

なでしこジャパンが多数在籍する両チーム

スコアレスドローも白熱の90分。なでしこジャパンのボランチ・猶本と阪口が質の高さを見せる
猶本光【写真:ジュニアサッカーを応援しよう!編集部】

 今年5月、なでしこジャパンはAFC女子アジアカップを初めて制した。W杯で世界一に輝いてから約3年、なかなか獲れなかったアジアのタイトルをようやく手にした。そのメンバーには、浦和レッズレディースと日テレ・ベレーザから合わせて8名が選出されていた。浦和レッズレディースは最多の5選手を送り出しているが、いずれもなでしこジャパンの未来を背負うことが期待される若い選手ばかり。リーグ戦での活躍が認められて選ばれた、才能と勢いのある選手たちだ。

 そして現在、彼女らのプレーがただの勢いによるものではなかったことがわかる。リーグの首位を走り、高いパフォーマンスを維持していることが何よりの証明だ。

 対する日テレ・ベレーザは第5節から3連敗を喫したものの、当時の不振からは脱した。前節こそドローに終わったが、それまで6連勝を飾っていた。奇しくも、連勝がスタートしたのは浦和レッズレディースに敗れた次の試合からだった。

 突き刺すような陽射しが降り注いだ日中ほどではないが、キックオフの17時になっても浦和駒場スタジアムは暑さが居座っていた。風が吹いていたのがせめてもの救いだった。その風を味方につけようとしたのが浦和レッズレディースだ。コイントスで風上を取ると前半から仕掛ける意欲を見せた。

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