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ブンデス勢は好位置も、プレミア勢は厳しい立場。本田&長友は名門再建のカギを握る存在に。海外組の現在地をチェック

今シーズンも多くの日本人選手が海を渡ったサッカー界。海外移籍は珍しいものではなくなった近年の日本人選手だが、クラブでの立ち位置はどうなっているのだろうか?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

スポーツニュースを席巻する可能性を秘めるブンデス勢

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内田、岡崎、酒井高と単独での在籍となる選手は活躍が期待される存在だ【写真:Getty Images】

 ブラジルW杯がドイツの優勝で幕を閉じてはや1ヵ月。続々と開幕を迎える14-15シーズンの欧州サッカー界には、多くの日本人選手が在籍している。

 世界の誰もが知るビッグクラブに在籍している選手もいれば、中堅クラブや下位クラブからステップアップを目指す選手もいる。しかし、どんなクラブに在籍しようと最も重要なのは試合に出場すること。

 では、新シーズンに向けた日本人選手の現在地はどのようになっているのだろうか? 欧州主要リーグ1部に在籍する日本人選手を見てみよう。

 まずはドイツ。ブンデスリーガには内田篤人(シャルケ)、岡崎慎司(マインツ)、酒井高徳(シュツットガルト)、長谷部誠&乾貴士(フランクフルト)、大迫勇也&長澤和輝(ケルン)、清武弘嗣&酒井宏樹(ハノーファー)、細貝萌&原口元気(ヘルタ)の11人が在籍している。

 ブンデス勢に関しては、現状ではポジティブな状況となっている。初挑戦となる大迫&原口と、移籍組である長谷部&清武は日本人選手が在籍しているクラブに加入しただけに、チームに溶け込みやすい環境にある。

 乾は、昨シーズン中盤からチームが守備的なサッカーにシフトしたために出場機会を減らしたが、プレシーズンではトーマス・シャーフ新監督から高く評価されているだけに出場機会増が期待出来る。さらに、酒井宏、細貝もレギュラーに定着しているため、移籍組と双方に大きなプラスとなるだろう。

 また、内田、岡崎、酒井高と単独での在籍となる選手はすでに主力として地位を築いており、出場するかどうかではなく、活躍が期待される存在だ。

 昨シーズンは、一時期のフィーバーぶりから若干静けさも出てきた印象を受けたものの、今シーズンは再びブンデスの日本人選手がスポーツニュースを席巻する可能性を秘めている。

 その中で唯一、辛い状況にあるのが長澤。7月に左ひざの内側靭帯を断裂する重傷を負って、全治3ヵ月という診断を受けた。現在もリハビリ中で、22日に予定されているHSVとの開幕戦は欠場する見込みとなっている。

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