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レバークーゼン、CLプレーオフでFCコペンハーゲンに3-2先勝。指揮官交代で攻撃的に変身、成功のキーマンはソン・フンミン

UEFAチャンピオンズリーグのプレーオフ1stレグ、FCコペンハーゲンとアウェイで対戦したレバークーゼン。サミ・ヒーピア監督からロジャー・シュミット監督に代わったことによって攻撃的サッカーに変化。3-2で勝利というスコアにもあらわれた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「ダブルボランチ+前の4人」で高い位置から守備

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指揮官がヒーピアからシュミットに変わったことによって、レバークーゼンは昨季とはまるで別のスタイルでコペンハーゲンと戦った【写真:Getty Images】

 レバークーゼンが変わった。

 2014年8月19日、チャンピオンズリーグ14-15シーズンのプレーオフ、1stレグが欧州各地で行なわれる。アーセナルはトルコ西イスタンブールにてベシクタシュと、ビルバオは南イタリアにてナポリと対戦し、それぞれ0-0、1-1のスコアでドローに終わった。

 昨季のブンデスリーガを4位で終えたレバークーゼンは、デンマークでFCコペンハーゲンと対戦、3-2のスコアでアウェイでの勝利をものにしている。

 スターティング・メンバーは次のとおり。【GK】レノ、【DF】は右SBドナーティ、CBに先日ボスニア・ヘルツェゴビナ代表を引退したスパヒッチとトプラク、左SBボエニシュ、【MF】はカストロとロルフェスのダブルボランチ、2列目に右からベララビ、新加入のチャルハノール、韓国代表ソン、そして【FW】はワントップとしてキースリンクである。

 指揮官がヒーピアからシュミットに変わったことによって、レバークーゼンは昨季とはまるで別のスタイルでコペンハーゲンと戦った。

 特徴的なのは、やはりボランチの役割を担うMFの枚数だ。ヒーピアはトリプルボランチを敷いて、キースリンクを中心とした3トップを構えたが、シュミットはダブルボランチに変更して、その前に4人のアタッカーを配置する。

 昨シーズンのレバークーゼンは、「4バック+トリプルボランチ」という手堅い守備から攻撃を始めたが、今シーズンのレバークーゼンは「ダブルボランチ+前の4人」を元にして全体的に高い位置から守備を始めて、攻撃に転じようとした。

 そのことはSBにボエニシュとドナーティという運動量が豊富な選手を配置したことからも明らかである。両選手は、繋ぐという能力に秀でている訳ではないが、運動量を持ち前に高い位置でのプレッシングに何度も参加することが出来る。

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