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日本代表 10年前

アンカー最有力の細貝、「中盤の選手として考えてもらっている」。W杯落選の屈辱を糧にアギーレ体制のキーマンに

ハビエル・アギーレ監督によって代表復帰を果たした細貝萌。ブラジルW杯は「アンカー的な特性」故に落選したものの、新体制では逆に武器となる。若手をサポートする意思も示し、アギーレ監督の求める献身性は随一の存在だ。

text by 元川悦子 photo by Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel

唯一のアンカー。ウルグアイ戦のスタメンは確実に

 9月1日から札幌市内で本格始動したアギーレジャパン。2日目には合流が遅れていた本田圭佑(ミラン)、長友佑都(インテル)、岡崎慎司(マインツ)欧州組7人も加わり、9月2連戦(5日・ウルグアイ戦=札幌、9日・ベネズエラ戦=横浜)に挑む23人全員が揃った。

 長谷部誠(フランクフルト)はこの日も別メニュー調整を強いられた。

 練習2日目はビブス最大5色を使ったボール回しから始まり、4対1から4対2、6対4から5対5、8対8+4フリーマンから10対10と、2~3分サイクルでトレーニング内容が目まぐるしく変化・発展していった。

 そして終盤には両サイドからのクロス&シュートが行われ、右サイドには酒井宏樹(ハノーファー)、松原健(新潟)、柴崎岳(鹿島)、森岡亮太(神戸)、本田、岡崎。

 左サイドには長友、酒井高徳(シュツットガルト)、扇原貴宏(C大阪)、田中順也(スポルティング)、武藤嘉紀(FC東京)、柿谷曜一朗(バーゼル)が入った。

 4-3-3の中盤の攻撃的MFを担うのが柴崎、森岡、扇原、田中順也だと見られるため、ボランチのうち細貝萌(ヘルタ・ベルリン)だけがアンカー固定という位置づけのようだ。長谷部の動向次第で不透明な部分もあるが、3日後に迫ったウルグアイ戦のスタメンはほぼ確実と言っていいだろう。

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