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日本代表 10年前

ウルグアイ戦プレビュー。アギーレサッカーのカギはインサイドハーフ。“テンションの高い親善試合”にも期待

text by 清水英斗 photo by Getty Images

勝利を追求「場合によってはボールを持たずに勝つこともある」

 また、注目されるのは、親善試合の一戦一戦について「勝利をめざす」と明言する、アギーレ監督の方針だ。

 ザッケローニ監督の場合、「親善試合はテストマッチ。内容を見たい」ということが多く語られていたが、アギーレ監督は内容と結果を常に求め、「場合によってはボールを持たずに勝つこともある」と、より勝利への執着心をチームに植えつけようとしている。

ウルグアイ戦プレビュー。アギーレサッカーのカギはインサイドハーフ。“テンションの高い親善試合”にも期待
親善試合の一戦一戦について「勝利をめざす」と明言する、アギーレ監督の方針にも注目だ【写真:Getty Images】

「走らない選手は使わない」「走らない、戦わない、競争しないという言い訳はできない」という言葉も刺激的だ。

 ザッケローニ監督は「このチームはインテンシティー(強度)が高いときに、良いプレーを発揮できる」と語っていたが、アギーレ監督の語り口は、そのインテンシティーの高まりを促しているように感じられる。

 つまり、“テンションの高い親善試合”を期待していいのかもしれない。そして、その激しさに若い選手が必死に食らいつき、成長していく姿を見たい。

 Jリーグでプレーする柴崎は、欧州クラブに所属している日本代表選手と練習を行った感想について、「パスのスピード、プレッシングのスピードが日本の選手とは違います。海外の選手はそういうのが染み付いていると思うので、僕もそこに慣れていかなきゃいけないと思います」と語った。

 そんなJリーグの有望な若手を見ながら、海外組の側も刺激を受けているはず。アギーレ監督は「戦う、競争力のあるチームを見せたい」とコメントした。楽しみな初陣になりそうだ。

【了】

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