「準備は着実に進んでいる」。マテューら新戦力も上々
W杯後、最初のインターナショナルマッチデーの対戦相手として、フランスが迎えたのはスペインとセルビア。2年後の自国開催のユーロに予選なしで挑むフランスには理想的な強豪との対戦だ。
9月4日の初戦では、フランスがスペインを1-0で下した。夏のW杯でグループリーグ敗退という辛酸をなめたスペインには、傷口に塩をすりこむ結果となってしまったが、8強入りしたフランスにとっては、それがマグレでなかったことを確認する意味でも意義ある勝利といえる。
3日後のセルビア戦は1-1で引き分けだが、グラウンドコンディションが著しく悪く、サブ組をメインに構成した布陣での結果に、国内メディアからの批判もなく、『2年後のユーロへの準備は、着実に進んでいる』と前向きな論調だ。
今回の2戦に招集したメンバーは、W杯の23人がベース。負傷中のFWジルーとDFコシエルニーに替えて、リヨンのFWラカゼットと今夏バレンシアからバルセロナに移籍したDFジェレミー・マテューを呼び、マテューはバランのパートナーとして2戦とも先発フル出場。
ラカゼットは、カベラに代わってセルビア戦の62分から出場した。
2011年に前任者のブランが初めて招集して以来、候補には挙がるもメンバーには定着していなかったマテューについてデシャン監督は、バレンシアでの活躍も常に観察していたと語り、「CBへのコンバートもうまくいっている。バルセロナに移籍してからは、さらにパフォーマンスも向上しているようだ」と手応えを得た様子だった。