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香川真司 10年前

「他の選手の動き出しが早くなる」。ダービー敗戦もチームの軸となった香川、内田も認める仲間からの信頼度

シャルケとのルール・ダービーを1-2で落としたドルトムント。香川真司はベンチからのスタートとなり、54分から出場。試合には敗れたものの、内田篤人も認めるようにチームの軸として攻撃を活性化させた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

前半で1-2。ベンチから仲間を力強く鼓舞する香川

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香川という軸が入ることで攻撃が活性化した【写真:Getty Images】

 香川真司のプレーの嫌らしさについて、試合の後で内田篤人は次のように語った。

「ウチのボランチが行っても慌てないですし、ターンする、貰う位置っていうのはやっぱり深い位置かなって思います。

 彼が入ると、彼だけのプレーじゃなくて、他の回りの選手の動き出しっていうのが早くなるので、まあ、信頼されているなというか、アイツからボール出てくるのはみんな分かっているな、っていう気はしました」

 2014年9月27日、167 回目のルール・ダービー、アウェイのシャルケでの一戦を、ドルトムントは1-2のスコアで落とした。

 ドルトムントの先発は次のとおり。

 【GK】バイデンフェラー【DF】ピシュチェク、スボティッチ、フンメルス、ドゥルム、【MF】ベンダー、ギンター、グロスクロイツ、ラモス、【FW】オバメヤン、インモービレ。

 フンメルスが今季初の先発に名を連ねる。香川真司はベンチスタートとなった。

 10分、早くもシャルケに先制される。アオゴの左のCKから、フンメルスのマークを外したマティプに、ヘッドでボールを叩き込まれる。

 さらに23分には、追加点を決められてしまう。フンテラールのヘッドをバイデンフェラーが弾いたところを、ラモスがクリア・ミスをし、最後はチュポ・モティングに蹴り込まれる。

 しかし26分には、ラモスの右からの折り返しを、オバメヤンが走り込んで流し込んだ。1-2のスコアで前半戦を終える。

 ベンチからのスタートとはなったが、香川の士気は衰えてはいなかった。前半終了の笛が鳴ると、香川はピッチの中に入り、引き上げてくるドルトムントの選手達を出迎える。ヨイッチと共に、力強く仲間を鼓舞する香川の姿があった。

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