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噛みつき事件を語るL・スアレス「俺は標的にされやすい」 処分については「俺よりも出場停止になるべき奴がいる」

text by 編集部 photo by Getty Images

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遂に4ヶ月の出場停止処分から空けるスアレス【写真:Getty Images】

 今夏のブラジルW杯で、イタリア代表のDFジョルジョ・キエッリーニに噛みつき、代表戦(公式戦)9試合の出場停止処分、そして4ヶ月間の活動停止処分が下されたウルグアイ代表のFWルイス・スアレス。

 その4ヶ月という長い期間がいよいよ終わりを迎える。リバプールからバルセロナへと移籍し、スアレスは文字通り新たなスタートを切る。

 しかもその一戦がレアル・マドリーとの”クラシコ”という大舞台。スアレス本人も、「何らかの運命だ」と語っている。

 そのスアレスは、W杯で失態を犯し処分を言い渡された当時の心境を明かし、25日付のイギリス『ガーディアン』に掲載された。
 
 スアレスはキエッリーニに噛みついたことについて無意識の行動だったと語っている。緊張感が高まり、アドレナリンが出ていることで、平静を保っていられなかったようだ。

 代表戦9試合、そして4ヶ月の活動停止については、全く理解できなかったという。

「リバプールで出場停止になった時、ウルグアイ代表にまで影響したかい?スタジアムへの立ち入りが禁止?自分の仕事をしたらダメってことかい?ピッチの外周を走るのも許されないのかい?」

「誰かの足を折ったり、鼻を殴ったりしても出場停止にならない奴もいる。2006年の決勝でマテラッツィに頭突きをしたジダンでさえ3試合の出場停止だった」と、不満を露わに。

 さらに「俺は標的にされやすい」と話すスアレス。2013年にはチェルシーのDFブラニスラフ・イバノビッチに噛みつき、10試合の出場停止処分を課された。

 しかし、これについて誤ちは認めながらも、プレミアリーグの判定の基準に”噛みついて”いる。

「イバノビッチの件では、実際には誰も傷つけていないということが全く考慮されていない。選手に怪我を負わせるようなプレーのほうが比べ物にならないほど悪いプレーだ」

「プレミアリーグはヨーロッパの中でも、”イエローカードの最も少ないリーグ”ということを誇っているようだけど、それは相手を傷つけるようなタックルが見過されているからに過ぎない。その前に、”キャリアを削るようなタックルが最も少ないリーグ”というのを誇れるようになるべきだ」

 スアレスは幼少時代に比べれば、これでも態度は改善されたと語る。

「まだ小さかったころ、俺はレフェリーの判定に文句を言うため、50メートル走った。レッドカードを出され、頭突きをしたんだ」と、過去の悪行についても明かしている。

【了】

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