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横浜FCコーチがクラブ内部の腐敗を暴露。「腐ったミカン」発言が波紋呼ぶ

text by 編集部

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鄭容臺氏のオフィシャルブログより

 2014年のJ2も全日程を終え、多くの選手や監督の退団なども明らかになってきている。中でも横浜FCは山口素弘監督の退任を発表していた。

 その横浜FCと山口監督の下で2年間コーチを務めていた、クラブOBでもある鄭容臺(チョン・ヨンデ)氏が自身のブログで驚きの暴露をしている。当該記事は現在削除されているが、その内容は内部告発とも言えるものだった。

 今季限りでトップチームのコーチを退任することになった鄭氏。クラブへの感謝を述べつつも、「横浜FCというクラブは、自分が現役でいた頃から正直成長してないなぁーって率直に思いました」とつづった。

 鄭コーチはその理由について、「腐りきった人間がいればクラブは成長する訳がありません」「腐ったミカンがあるが為にその影響で周りのミカンが腐る」と問題はクラブ内部にあることを示唆。

 それ以上の明言は避けたが、「クラブが前に進む為には今の体制、体質を変えなければ横浜FCに明るい未来はない」「クラブが真のプロクラブとして歩み始めた頃,自分自身も成長した姿でもう一度横浜FCに戻ってきたいと思っています」と古巣への想いを綴った。

 これらの発言はファンの間で瞬く間に広まり、SNS上では「よく言った」「クラブは変わらないと」「削除されたってことはやはり…」など賛同する声が多く聞かれた。

 横浜FCは2008年にJ2に降格して以来、J1昇格を果たしていない。2012年にはシーズン途中で山口素弘監督を招聘し、4位と躍進するも昨季と今季はともに11位と低迷。三浦知良の出場で話題になることはあったが、そのカズも今季は2試合の出場にとどまった。

 山口監督も最終節後の記者会見で「僕の信念とクラブの理念が違う」「僕は奥大介が強化部長だし、僕の強化部長は奥大介1人だけ」とフロントへの不満ともとれる言葉を口にしていた。

 サッカークラブは現場とフロントが一体でなければ結果を出すことは難しい。横浜FCが浮上するためには、監督やコーチの首をすげ替えるだけでなく、内部から変わらなければならないのは明らかだろう。

※その後、鄭コーチは新たなブログ記事を投稿。「横浜FCというクラブには愛着もありますし、もっともっと良くなってほしいと思っています。その強い気持ちが行き過ぎた表現となり誤解を招いたことをお許しください」と当該記事の削除理由を記している。

【了】

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