フットボールチャンネル

ランパード契約延長に隠されたシティの“不誠実”。Jリーグも警戒すべき外資参入の危険性

text by ダン・オロウィッツ photo by Getty Images

シティで予想外の結果を残し、不可欠な存在に

20150101_lampard_getty
シティで結果を残すランパード【写真:Getty Images】

 プレミアリーグの選手として前期17試合出場6ゴールを記録するのは新人であれば素晴らしい結果と言われるかもしれないが、36歳のベテランでも驚きの声が出るものだ(もちろんランパードという選手にとっては何も珍しいことではないが)。

 このような好結果を残したランパードは急速にシティにとって必要不可欠な選手となった。マヌエル・ペジェグリーニ監督は12月になってからも本人の残留を熱く希望した。

 本人はトップレベルのサッカーに未練を持っている。チャンピオンズリーグ(CL)戦の後に「僕のCLでの戦いはもう終わったと思っていた。でもトップレベルのチームとの対戦はやっぱり楽しかった」と話したこともあった。

 さらに言えば、UEFAが実施しているファイナンシャル・フェアプレー制度に引っかかったシティは、CLでの登録選手を25人から21人に削減せねばならず、そのメンバーリストの中に5人の“ホームグロウン選手”も入れなければならない。

 これはランパードの存在が大いなる助けとなる。また、アフリカネーションズカップに参加するためコートジボワールのヤヤ・トゥーレが5週間ほどチームを不在にするため、ランパードが1月と2月にさらなる活躍を見せることが、シティのサポーターと関係者に期待されている。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top