得点への意欲が増した清武
一方の清武も、コンディションの良さは明らかに遠藤や香川を上回っている。今回、初めてアギーレジャパンに合流した際「今のハノーファーの(タイフン・コルクト)監督が僕には得点しか求めていないんで、どんどんゴールに向かうようになった」と話したように、ブラジルワールドカップの頃に比べて格段に得点への意欲が増している。
クラブでやっているトップ下とインサイドハーフの違いを自分なりに消化しなければいけないという点では香川と全く同じ状況だが、むしろ清武の方が柔軟に対応している印象だ。
「インサイドハーフだとどうしても前へ行く距離があるとは感じます。でも日本代表がボールを保持できたらハーフラインより前でプレーできるし、チャンスに絡む回数が多くなると思うんで。それにインサイドハーフだと常に90分間ボールに絡んでいかないといけない。やっぱり攻撃だけじゃなくて守備も求められるんで、そこは常に意識しながらやっていければいいですね。
自分としても、やっぱり後ろだけじゃ物足りない。一番いいのは後ろでも触れて、前でもボールを触れるけど、自分たちのポジションから裏に抜けたり、攻撃のバリエーションを作れること。
今日のゲームなんかはコートが狭い分、チャンスはありましたけど、広いコートになってものディフェンスの裏を狙うのは相手もすごくつかみづらい。そこはすごいチャンスになるのかなと思います」と彼は狙いどころを明確に描いている様子だった。
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