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イラン現地紙がアジア杯を特集。協会の強化体制に疑問の声も

text by Niloufar Momeni photo by Getty Images

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ポルトガル人のカルロス・ケイロス監督【写真:Getty Images】

 アジアカップは大会3日目に突入し、グループCの戦いが間もなく始まろうとしている。バーレーンとの初戦を前に、イランの現地メディアがマッチプレビューや大会準備の経緯を報じた。

 イランの新聞『シャーク・デイリー』は11日、両国の対戦歴史を特集。イランは前回対戦で6失点の大敗を喫したが、アジアカップ唯一の対決では4-2のスコアで勝利。今回も母国の勝ち点3を予想した。通算成績は14試合で7勝5敗5引き分け。

 また、ポルトガル人のカルロス・ケイロス監督の前日会見の様子を紹介。初戦に勝利することの重要性や、全ての対戦相手に敬意を払うことの必要性を主張した。時間稼ぎを多用するバーレーンのスタイルに対しては「戦術のひとつ。リードしていれば攻撃に急ぐことはないし、結果を確実にするためには必要な要素だ。もし彼らとの試合が厳しいものになるかどうかを聞いているのであれば、答えはイエス。我々はフェアプレーについて様々な議論を呼んできたライバル同士だが、私も試合では結果が欲しい」と語った。

 同日のイラン紙『エテマド・デイリー・エディトリアル』では、協会の大会準備体制を特集。アジアでFIFAランク最高位の同国代表チームに対し、数十億の歳入があるにもかかわらず、強豪国とのマッチメークを避け、大会に向けた強化を十分に進められなかったと批判した。

 さらに、同国 メディアの『ナヴァド』も、ケイロス監督のマネージメントを懐疑的に評し、ここ数年で更なる進化を遂げたアジアの国々を相手に、有意義な親善試合を行ってこなかったイランが上位に進むことは簡単ではないと伝えている。

 チケットの売り上げは今までのところ1万6千枚まで達し、主にイラン人が購入しているという。

協力:ナイロー・モメニ(イラン人ジャーナリスト/FootballchannelAsia)

【了】

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