フットボールチャンネル

日本代表 9年前

復調の兆しを見せる香川。トップ下に光明

text by 西部謙司 photo by Getty Images

アジアカップ基準の笛

 前半は遠藤が左に出て攻撃の起点になっていた。乾や岡崎をペナルティーエリアの中へ送り込むパスでイラクを苦しめている。ただ、イラクはあまりにも運動量に乏しく、遠藤と香川をフリーにしすぎた。

 結果はPKの1点だけだが、イラクに点をとられる心配はほとんどなく、1-1よりもはるかに2-0に近い1-0で、ポストとバーに当たった本田のシュートや岡崎のヘディングなど、3-0や4-0でも不思議ではない内容である。

 危ないのはセットプレーぐらい。今大会の判定はやけにコンタクトプレーに厳しい。本田が「バスケットボールみたい」と言っていたとおりで、サッカーのコンタクトプレーの基準からすると行き過ぎの感さえある。

 ただ、これが今大会序盤の基準なのだから、注意するしかないだろう。ヨーロッパでプレーしている選手にとっては違和感が大きいだろうが、ジャッジを読んでプレーするのもこうした大会では必要である。

【了】

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

サッカー監督の生きる道
サッカーを『知らない』日本人

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top