個の力を集団で発揮するために――。本田圭佑を変えた星稜高校3年間のサッカー生活

アジアカップ予選リーグ3試合連続得点をあげる活躍を見せる本田圭佑。出身校である石川県の星稜高校サッカー部は12日に全国一を果たしたが、その星稜高校率いる河崎護監督の指導の中で本田はどう作り上げられていったのか。星稜高校の指導スタイルに迫る。(『高校サッカー監督術』より一部抜粋)

2015年01月22日(Thu)11時05分配信

text by 元川悦子 photo Hiroyuki Sato , Getty Images
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人間教育こそ指導者の大事な仕事

個の力を集団で発揮するために――。本田圭佑を変えた星稜高校3年間のサッカー生活
星稜高校サッカー部【写真:佐藤博之】

 河崎監督はとりわけサッカー指導者の枠を超えた人間教育に強いこだわりを持っている。特に強調しているのが、「気配りのできる人間になれ」ということだ。

「今の時代は鈍感な人間が多すぎます。ボールを蹴る、止めるを教えることももちろん大事だけど、世の中や人のためになることを習慣化させることも、指導者の大事な仕事じゃないかと思いますね」

 指揮官は生活の基本にはかなり細かい。部室が汚かったり、道具の管理がいい加減だと、練習を休んで何時間も掃除や手入れをさせ、グラウンドにゴミがあれば「それを拾い終わるまでは練習させん」と厳しく指導する。

 選手のあいさつの声が小さいと「お前ら声が出てないぞ」と注意し、「野球部員は、まず止まってニッコリと会釈し『おはようございます』と大きな声で言う。お前らも見習いなさい」とアドバイスするのだ。

 数年前のサニックス杯(春の福岡フェスティバル)で、礼儀正さや行動の迅速さ、ピッチ上でのファウルの少なさなどを評する「グッドマナーチーム賞」に目をつけた河崎監督が「俺らはこれを取りに行くぞ」と選手にハッパをかけたというエピソードは、指揮官のキャラクターをよく表している。

 試合に勝つことも大事だが、迅速かつ礼儀正しい行動を常に心がけることが、選手たちの成長につながるということだろう。

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