アジア杯敗退から学んだ5つの問題点。変化のない主力、解決されない積年の課題

PK戦での衝撃に敗北によって、アジア杯の前回王者・日本は多くの人々が予想したよりも早い帰国を余儀なくされた。準々決勝での敗退は、2010年から始まった日本の“野心ある低迷時代”のどん底と考えられ、オーストラリアでの4試合は、それを色濃く反映した結果となった。

2015年01月26日(Mon)11時00分配信

text by チェーザレ・ポレンギ photo Getty Images
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1.アギーレジャパンは2010年の岡田ジャパンと戦術的に類似

アジア杯敗退から学んだ5つの問題点。変化のない主力、解決されない積年の課題
アギーレ監督が採り入れるフォーメーションは、多かれ少なかれ2010年W杯の岡田武史監督と共通している【写真:Getty Images】

 新たな指揮官のキックオフに不安といくつかの好奇心、そして目新しさを期待するのは当然のことだ。

 しかし、アギーレ監督自身とブラジルW杯後の彼のポストにその思いを寄せた人々の多くは失望しただろう。我々がここまで見た中で、目新しいものは何1つなかった。

 アギーレ監督が採り入れるフォーメーションは、多かれ少なかれ2010年W杯の岡田武史監督と共通している(基本的に4-1-2-3-0の0トップフォーメーション)。

 まず、アンカーが2CBをカバーし、2人のインサイドハーフと3人の攻撃的MFは、『スペースを作る』もしくは『相手の守備陣を混乱させるために走る』といったプレーを交互に行う。

 もちろん、これとは全く異なったザッケローニ監督による攻撃的な4-2-3-1は、“面白さ”という点においては確実に上回っていた。しかし、2013年のコンフェデレーションズカップと2014年のW杯で深刻な敗戦をもたらしてしまった(計6試合で1分け5敗)。

 その一方で、南アフリカでの岡田監督の業績(2つの勝利と1つの敗戦、そしてPKでの敗退)を考慮すると、アギーレ監督が日本代表史上最も成功した2010年のサムライ・ブルーと同様の青写真を用いることは、誰もが賛成したはずだ。

 もしかすると、そのような戦術の選択はオーストラリアでの大会には不要だったと主張する人もいるかもしれない。実際、日本はあくまでアジアの平均レベルのチームと4試合を戦ったにすぎない。

 しかし、2010年の岡田ジャパンには日本、そしてアジアで過去最高とも言えるCBコンビである田中マルクス闘莉王と中澤佑二がいたことも忘れてはならない。

 それでもデータを見れば、このフォーメーションを採用したアギーレ監督の戦術は十分に正しかったと判断しなければならない。日本は、4試合を通して約400分で1失点しか与えておらず、対戦相手からは全く圧力を受けずにプレーできていたのだから。

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